分類
和名 | クロガネオオイシツツミ |
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学名 | Granitus ferrous |
科目 | イシツツミ科 |
解説
黒光りする強固な甲殻を持った甲虫であり、名前の通り頭部に上下2つの口を持つ。鉱物を主食とするのでピクミンを襲って食べるということはないが、縄張り意識が強く、自分のテリトリーを侵されると非常に攻撃的になる。
縄張りに侵入者を見つけるなり、上の角状の口(吸気口)から空気を吸い込んで圧縮し、下の口から餌として体内に溜め込んでいた岩石をひと塊にして勢いよく吐き出す攻撃方法で撃退を行う。この岩は打ち出された方向に一直線に転がっていく。
『ピクミン4』では幼虫との共演が実現した・・・と思われたが、実は『2』以降に登場したフタクチドックリは「ヤマトイシツツミ」という全くの別種。
実は本種は大陸から飛来・帰化した外来種、この設定は『1』時点で存在しており、真エンディングでの解説で明かされている。そのため、本作では「フタクチカブト」と新たに名付けられている。
『4』ではオリマーの解説により、メスは成虫になると吸気口が閉じて岩を吐かなくなる事、繁殖期になるとオスの吐く岩に卵を産みつけて幼虫の餌とする事が判明(つまりゲーム中に登場するフタクチカブトは岩を吐くので全てオスである)。
更に近年、生息域を拡大させて生態系に影響を及ぼしており、在来種のヤマトイシツツミとも交配、産まれた卵の半分はふ化せず、残りの半分は交雑種となって深刻な遺伝子汚染を引き起こしている。加えて縄張り意識の強さに加え、食性が同じであるヤマトイシツツミの幼虫に対して攻撃する事もあり、こうした様々な要因から在来種のヤマトイシツツミは絶滅の危機に瀕しており、特に成虫を目にする機会が激減しているという現状が明かされた。
現に、ゲーム中でも「王の穴」にて3匹のフタクチドックリと共に1匹のフタクチカブトが登場するフロアがあるが、(プレイヤーがある程度誘導する必要があるものの)フタクチカブトの口から放たれた岩でフタクチドックリも容赦なく攻撃する場面が見られる。
『1』でヤマトイシツツミの幼虫が見つからなかったのは、外来種のフタクチカブトに襲われないように姿を隠していたのかもしれない。
ルーイメモによると「丸ごと茹でると殻が自然に外れる。湯切りした身を岩塩で」とのこと。
対処法
吸気口で空気を吸い込んでいるときにピクミンを投げ入れると窒息し、岩を吐き出せなくなるうえに体内に熱が籠ってしまうため、背中の殻を開いて気門から熱を排出しながら暴れまわる。
こうして軟らかい内部が露わになるので攻撃するとダメージを与えられる。
背中は真っ赤に発熱しているが、意外にも赤以外のピクミンを投げつけても発火することはない。
『4』では潰れない岩ピクミンの存在や、ロックオン機能により吸気口にピクミンを入れ窒息させる難易度が『1』よりも大幅に緩和されている為、相対的には弱体化をしている。ただしピクミンの振り払いがかなり早くなったため、一度の攻撃で倒すことは難しくなった。
注意点としては、『1』では吐き出された岩はオリマーパンチで壊す事が出来る程に脆かったが、『4』ではプレイヤーのパンチどころかオッチンのトッシンでも破壊できない強固な物になっているので、『1』の感覚でやるとプレイヤーが潰された上に後ろにいるピクミン達にも大量の犠牲が出るという悲惨な結果になるので、必ず避けるように(ピクミンガーデンの4コマ漫画でもネタにされていた)。
また『1』では足元や口元付近に向かったピクミンには岩が当たらなかったが、『4』では口元にも岩の当たり判定があるため吸気口から吐き出されてフタクチカブトの口元に駆け寄ったピクミンは即座に避難させるかすぐに再度窒息させないと岩の餌食になってしまう点にも注意が必要。
ちなみに場所によっては『2』のフタクチドックリなど同様に敵を誘導して岩で倒すことも可能。特に『4』はオッチンが居るのでこの誘導も比較的容易である。
余談
『1』のフタクチカブトは、データ上では小型の原生生物に岩をぶつけると一撃でそれを倒すことができ、しかもその死骸はぺちゃんこのまま残るという仕様になっている。
しかし、ゲーム中ではフタクチカブトの周りに小型の原生生物がいない為、フタクチカブトの元に連れて行ったり、バグなどの非正規の手段を取るなどしなければ再現はできない。
また、開発段階では吸気口は製品版よりも大きかったという。
外来種というのは「もともとその地域にいなかったのに、人為的に持ち込まれた生物」の事を指す。
そのため、自力で大陸から飛来してきたことが記載されているフタクチカブトには厳密には「外来種」に当てはまらないかもしれないが、現地の生態系に及ぼしている影響力は決して侮れない。
もしフタクチカブトがこれに当てはまる場合、惑星PNF-404に生息している(又はしていた)人間、もしくはオリマーらのように他の惑星からPNF-404に来た人間が何らかの要因で運んでしまったという事になる。
フタクチカブトを運んだ存在の謎が明かされる日は来るのであろうか?
関連タグ
カブトムシ:モチーフだと思われる生物。