概要
漫画「メイドインアビス」の登場人物たちであり、主人公リコが隊長として率いる探窟隊。
当初はリコとレグの2人のみで探窟隊としての体を成していなかったが、アビス内での冒険を通して同行する仲間が増えたことを踏まえラストダイブ後にリコが命名し(一応)成立した。隊の名称は「いいの思いつくまで」ということで仮につけられたもの。
探窟隊としては規模が小さいが、最大の特徴は隊員がアビス生まれ、またはアビスの力によって身体が変質した『奈落の子どもたち』で構成されていることであり、隊長のリコを除いた全員がヒトならざる姿を持つ人外の存在である。また、隊員それぞれがある方面において優れた特殊能力の持ち主であるため、規模は小さくとも探窟隊としての能力は非常に高い。
主な隊員
CV:富田美憂
殲滅卿ライザの娘であり、隊長を務める12歳の少女。冒険開始時は赤笛だったが、ラストダイブにあたり白笛となった。
隊員で唯一人のヒトで、死産だったが遺物『呪い除けの籠』によって新たに命を得た存在。直接的な戦闘能力は皆無だが、類稀なまでの好奇心と豊富な知識、アビスへの止まらぬ憧れを持ち、冒険の原動力として隊員を率いる。また料理が非常に上手く、彼女が様々な素材を活かして作る手料理はその美味で隊員たちの活力となっている。
CV:伊瀬茉莉也
全身が未知の遺物によって形作られたロボット。アビスの淵でリコに拾われ、自らが何者なのかを知るためにリコと共にアビスの冒険に出る。
奈落の法則を書き換える力をもつ強力な熱線『火葬砲(インシネレーター)』を持ち、ロボットであるためアビスの呪いを受け付けない。その体は非常識なほど頑丈であり、本人も高い戦闘能力をもつため戦闘の際には前線に立って活躍する。
CV:井澤詩織
黎明卿ボンドルドの実験によって「成れ果て」となった子どもたちの一人で、その中でもアビスの祝福のみを受けて人間性を失わなかった唯一人の成功例。
優れた医療知識と外科技術の持ち主であるほか洞察力にも優れており、隊のブレインとして作戦立案を行う。また、祝福によって力場を目視できる目を得ており、アビスの呪いを回避したり敵性存在を感知することができる。
CV:久野美咲
成れ果て村と化したイルミューイが最後に産み落とした子どもにして、遺物『欲望の揺籃』3つを宿した願いの力の化身。記憶喪失になる前のレグとは親密な関係であった。
アビスの呪いを受け付けない体は『不滅』であるとされ、手酷く傷付けられても基本的に死ぬことがない。見た目に反して極めて高い身体能力をもち、レグと同等かそれ以上の戦闘能力を持つ。隊員としては最も新入りで、レグと共に戦闘要員を担う。
実質的な隊員
形ある「隊員」ではないが、事実上の構成員として冒険に同行している者たち。
CV:水瀬いのり
ボンドルドの娘。深界五層に設けられた『前線基地(イドフロント)』で生活しており、一度も地上を見たことがない。
カートリッジに加工されボンドルドの上昇負荷を肩代わりしたことでヒトとして死亡するも、友達となったリコを想い続けたことで命を響く石に変化し、リコの白笛となる。
白笛となった後もリコの感覚を通じて外の世界を認識しており、リコとは夢の中で会話ができるほか、ファプタは直接声を聴いて会話ができるなど、実質的な5人目の隊員となっている。
CV:原奈津子
プルシュカがペットとしていた謎の生物。正式な名前は「メイナストイリム」であり、「変化の子」を意味する。
命を響く石となったプルシュカと共にリコに同行している。その体臭を嗅ぐことで目を閉じると力場をうっすらと視認できるようになり、ナナチが不在の際にはリコが呪いの有無を把握するために欠かせない存在となる。
余談(以下最新刊ネタバレ)
前述のとおり、隊の名前はあくまで(仮)なのだが、神秘卿スラージョからは「お前たちほどアビスの様々で輪をなし、眩しさをもって挑む者はあるまい」と評され、「奈落の連環(ハローアビス)」という名前を提案された。
リコは喜んで「候補に入れておきます」と答えたが、ナナチは気に入らなかったらしく、「白笛ってのはかっこつけた名前をつけねーと死ぬのか?」とぼやいていた。