概要
亜鉛(Zn)は金属の一種である。原子番号30、元素記号Znで表される亜鉛族元素の一種である。
性質
この金属は常温では脆く、また酸化され易いため、単体で用いられることは少ない。
地球上においては単体で発見されることはまれであるものの、化合物の鉱石としてありふれている。
その性質より、精錬が少し厄介である(普通に精錬すると酸化してしまう)ため、用いられるようになるまで時間がかかった。
一部地域では早くから用いられたものの、インドにおいて12世紀より、中国においては16世紀、ヨーロッパにおいては17世紀より利用されるようになった。
利用
この金属の性質を利用して、以下の用途に用いられる。
電池:負極として用いられる。
合金:ダイカスト合金(ダイキャストとも、鋳造用合金)、真鍮、洋銀など。
人体における影響
人体における必須微量元素の1つである。インスリンの分泌や脳の神経物質生成に大きく関わっている。海馬の働きに必要な成分でもある。
この金属の不足により無味覚症、貧血、免疫機能の低下、傷の治りが遅くなることなどの諸症状が発生するが、影響が大きい点は性的反応の減少と、精神の不安定である。
逆に過剰摂取しても、腹部痙攣や頭痛、果ては免疫機能低下を引き起こす「亜鉛過剰症」(あるいは銅欠乏症)になるリスクが発生する。
また、食べ物の中には亜鉛の吸収を阻害する成分を含むものも存在する。その意味では慢性的に不足しがちである。
pixivにおける利用
金属に関するものは少ない(亜鉛板を使った版画の画像がある)。主に性的な点で利用されると推測される。