概要
「ディーゼルパンク」とはレトロフューチャーのサブジャンルのひとつ。スチームパンクの派生ジャンルである。
スチームパンクが19世紀から20世紀初頭にかけての蒸気機関が発達した時代をモチーフとしているのに対してディーゼルパンクは20世紀半ば、概ね第一次大戦期から第二次世界大戦前までのディーゼルエンジンが新型エンジンとして登場した時代をモチーフとしている。
- 日本の創作での時代背景は大正浪漫から昭和モダンあたりと共通するが、この辺りを題材にした創作でディーゼルパンクとして扱われる作品は意外と少ない。
- なおディーゼルパンクという用語は作中世界に対するイメージであり、スチームパンクが「内燃機関の代わりに蒸気機関の発達したもう一つの未来」を描いているのに対して、ディーゼルパンク的といわれる作品は実際に見てみたり設定を確認したりすると、ディーゼルエンジンそのものは登場せず、むしろレシプロパンクと言った方が相応しい場合が多い。(まあそれを言うなら現在の原子力発電で実際に熱を電力に変換しているのは蒸気タービンなので、スチームパンクもコールパンク("coal"=石炭)と言い換える必要があるのだけれど。)
要は主に戦間期風の世界を舞台にしたフィクション作品である。