概要
ホラーゲーム『SIREN』に登場するクリーチャー。
以降ネタバレあり
本作のラスボス。飛鳥時代に羽生蛇村へ堕ちて来た常世の存在。この世とは異なる別の世界に棲んでいた〈神〉の一種であり、飢餓に苦しんでいた羽生蛇村の村民がその肉を喰らったことが原罪となり、村に呪いが降りかかることになった。眞魚教の神は堕辰子のことを指す。また、村民の信仰対象となっている巨石・眞魚岩は、堕辰子が下りてくる際に伴ってきた彗星と伝えられている。
日に4回聞こえるサイレンの音は堕辰子の鳴き声で、村に溢れる赤い水は堕辰子の血である。つまり屍人化という現象は、堕辰子の体液に取り込まれ一体化していく過程とも言える。
日光を極端に嫌い、わずかに曝されただけで身を焼かれる。また、その姿は人間にとって不可視であり、眞魚岩に反射した姿しか肉眼に捉えることは出来ない。
神ゆえに不死の存在であり、人間の造った武器は通用しない。
数少ない例外は<神>の武器である「宇理炎」。これが発する蒼い炎で焼き尽くすことで滅ぼすことが可能。しかし、実はそれだけでは足りず、「木る伝」と呼ばれる存在が宿った日本刀「焔凪」で首を断つ事で完全に殺害できる。
劇中ではかつて堕辰子の肉を食べた張本人である八尾比沙子の儀式によって復活を遂げたが、上記二つの武器を手にした須田恭也の手で滅ぼされた。しかし、断ち切られた首は比沙子と共に次元の狭間に堕ち、その影響で羽生蛇村は永遠に儀式と罪の贖いを繰り返す無間地獄と化してしまった。