概要
本来一次創作作品につけられるべきである「オリジナル」タグを二次創作作品（いわゆる「版権もの」）につけている場合につけられる注意喚起タグ。
pixivの仕様で、作品投稿時にオプションとして「表現内容」という項目があり、これを「ON」にすると自動的に「オリジナル」タグが付けられる。「表現内容」の下に説明として「シナリオ・登場人物・設定などを含め、全てが自身で創作した作品（一次創作）の場合は選択してください」と書いてあり、「二次創作作品には選択するべきでない」という風に読める。
しかしながら、この「オリジナル」の定義を『オリジナル＝自分の手で描いた』という風に勘違いしている絵描きが存在しているようで、pixiv上では二次創作作品に「オリジナル」タグをつけている作品がこの項目を作成した2021年7月23日の時点で421作品以上あり、2022年11月4日時点では4713件と、11倍にも昇っている。
本来の意味である一次創作作品にオリジナルタグをつけている人にとって迷惑であり、一次創作を探したい側にとっても二次創作作品が出てくるのは検索妨害にしかならない。このタグを付けて作者に「オリジナル」タグを外すよう促しているものと思われる。もっとも、作者がこのタグ付けを不快に感じて削除しているケースも当然あると思われ、潜在的なオリジナル二次創作
による混乱はまだまだ続いていく。
この間違いを犯すユーザーの大半が海外出身である原因として、そもそも英語において「オリジナル」には「一次創作上の」という意味よりも「自分自身の手で作った/描いた」という意味合いの方が強い。つまり海外での認識では、最初から最後までユーザー自身が描いた絵は一次二次関係なく「オリジナル」な絵ということになる。「郷に入れば郷に従え」という言葉があるくらいなので見逃せとは言わないが、相手側には荒らし目的などの悪意が全くない場合がほとんどである上に、元となった英単語を本来とは異なる意味で使用しているのは我々日本人の方なのだから、注意喚起する時はすぐに攻撃的にならず、なるべく優しく伝えよう。
これを受けて作者が「オリジナル」タグを消していた場合、このタグが残っていては「オリジナル」で検索した場合の検索妨害になるので、早急にこのタグを消すのが望ましい。
もっと詳しく知りたい方はオリジナルの項目の中の「タグとしての「オリジナル」」も参照のこと。
関連タグ
二次創作にオリジナルタグは違法 さすがに法律で決まっている訳ではないし、（自主規制はまだしも）法律による規制も好ましくないので、過激すぎるきらいもある（気持ちはわかる）。せめて規約違反止まりだと思われるが、こればかりは運営の匙加減次第。
二次創作にオリジナルタグをつけないでください 「二次創作にオリジナルタグ」だけでは意図が伝わりにくいと考え、このように表記しているものと考えられる。
