美藤竜也
びとうたつや
概要
「クローズ」の登場人物。坊屋春道と同世代で、鈴蘭男子高校のライバル校である鳳仙学園で頭を張る人物であり、後に春道、武装戦線の九能龍信、黒焚連合の古川修(ブル)と並び、四天王と称される事になる。
三兄弟の次男で、弟に美藤秀幸が登場している。そして美藤真喜雄(びとうまきお)という兄を持っていたのだが、本編2年前に起こった鈴蘭との抗争でナイフに刺されて命を落としており、真喜雄が認めていた鈴蘭を超えるために抗争を起こすことになる。
人物
逆立てている短い銀髪が特徴で、制服以外は白いTシャツやジーパンを履いている。クローズZEROⅡでは適当な長さの金髪になっていた。
基本的に誰ともつるもうとしない一匹狼であり、劇中ではほぼ笑うシーンがない。
活躍
クローズZEROⅡ
本編の1年前を描いた今作では1年時の竜也が登場。その実力から1年時から幹部として扱われている。
鈴蘭との抗争には静観を選んでいるが、ナイフを持ち出した鳳仙の幹部を蹴り飛ばしている。
今は亡き兄のために戦ってくれた鳴海大我に感謝し、自分が鈴蘭と戦う事を誓った。
本編
黒焚連合の騒動がひと段落した後に発生した鈴蘭との抗争が本格化する中、顔を隠す形で登場。春道を歩道橋から蹴り落とした。
その手際の良さに違和感を覚えた桐島ヒロミが情報を集めたことで、名前が判明。ヒロミが阪東秀人と共に秀幸と対峙する中で姿を現し、その強さを知りながら挑む阪東を、続けてヒロミも倒していった。
「鈴蘭最強の男」として林田恵(リンダマン)の元を訪れるが、兄を知るリンダマンから「春道と正々堂々と戦ってみろ」と言われ、抗争の勝利を目前にして春道にタイマンを申し込む。
そして怪我が完治した春道とタイマンし、当初は蹴り技で圧倒したかと思われたが、それは春道の様子見に徹していたからであり、万全の状態である春道のパンチ3発で倒される。(もっと言えば最初の1発でもはや大勢は決していた)3発目には亡き兄の幻影を垣間見たが、ぶっ飛ばされた中で「自分たちが停滞する理由も兄のせいにしていた」事に気づかされることになった。
抗争後に起こった春道とリンダマンの、護国神社で行われたタイマンにも顔を見せており、かつて因縁のある龍信とも邂逅している。
3年になってからは秀幸にトップの座を譲り、気ままに行動している。同じく群れることを嫌う春道と顔を合わせることもあった。
県南でスネイク・ヘッズの問題が起こった時には、少数精鋭メンバーとして春道から推挙される。因縁のある龍信とは事あるごとに貼り合ったりしながらも戦い抜き、最終決戦では幹部の志賀幸夫を倒している。また、更なる助っ人として鳳仙高校のメンバーを呼び寄せた。
3年生の途中、家庭の事情で秀幸と共に鳳仙を離れ上京。その後、九頭神竜男とタイマンを張るも敗北、腕を折られて病院送りにされた。
後に龍信と同じジムでボクサーを目指すなど、互いにライバルとして意識するようになった。