曖昧さ回避
概要
1989年の夏、突如として出現した謎の巨大生命体の総称。どこから来たのかも、なぜ誕生したのかも現状不明であり、突然の出現と襲撃によって人類は大混乱に陥る。
ユースタス財団を中心に、軍事関係者や政界の大多数にも秘匿されるほど極秘裏に調査が行われてきたが、出自や能力の原理など、背景に関してほとんど何も解明されていない。
人知を超えた異様な体躯と生態を持ち、卵や死骸ですら既知の生物の常識から逸脱した特性を持つ。軍事兵器や先端技術ですら易々と退け超越する「怪獣映画のキャラクターの様な」圧倒的な戦闘力と超常的な生態に、人類は驚愕・畏怖し、頭を悩ませることとなる。
また、各々が生態や能力や行動などにいくつかの類似点を持ち、その中には非常に恐ろしいものも含まれている。
それまでは、怪獣の生体証拠や痕跡などは知られてきたが、現代社会に重大な影響を与えてこなかった。しかし、1989年の夏に突然ギャオスと命名されてきた飛行種が人間社会を蹂躙し始めた。
今まで表社会には秘匿されてきた未知の脅威の出現に人類が窮地に陥ったが、突如としてガメラと呼ばれる事になる特異な個体が顕現したことで、状況に変化が訪れることになる。
なお、ガメラをのぞき、「太平洋各地の南方で卵や死骸が地中や海中から発見されてきた」という特徴が見られるが・・・。
共通する能力
- エネルギーシールド
- 高度な知能
- 人間への精神的な干渉
- 特定の人間の察知と追跡
- 危機察知能力
- 自己再生能力
- 特定対象の捕食による急速成長と再生※
- オリリウムによる成長や回復力の促成
- プラズマエネルギーなどの生成
※ガメラを除く。子供をとくに好んで捕食するという傾向がみられ、小説版では、ボコたちを見た小型のギャオスが「今までと異なる甘美な匂いと味」を察知していた。
また、一度でも怪獣と接触した人間(とくに子供)をどんなに遠くからでも察知・追跡するという特性も持つ(これらの人間には何らかの「マーキング」が施される)。つまり、一度怪獣に目を付けられると地球上のどこにいても別の怪獣が追いかけてくるし、怪獣によっては宇宙に逃げても追いかけてくる。
また、怪獣とくにガメラと接近遭遇を果たした子供たちには、「怪獣の接近」を察知する能力が断片的に付与される。
一覧
ガメラ
巨大な亀に似た怪獣。現状では唯一人類に味方するような素振りを見せる。
ギャオス
群れを成して空を飛ぶ鳥やドラゴンに似た怪獣。
ジャイガー
赤紫色のヤモリに似た胴体を持つ怪獣。
ジグラ
銀色のエイに似たシルエットを持つ怪獣。
ギロン
巨大な包丁に似た頭部と分岐する下顎を持つ怪獣。
バイラス
金色のイカに似た怪獣。
???
余談
- 敵怪獣は多くが大幅にリデザインされている。概して眼が赤くなっており、ギャオスとジャイガーは昭和シリーズと比較してガメラとの大きさの比率が小さくなっている。
- ジャイガーはステータス上では大きいが、劇中ではガメラが両腕高く持ち上げたり瞬時に地面に叩きつけられる程度には小柄である。
- バイラスの各能力やジグラの液状弾、ギロンの鱗弾など、昭和期のコンセプトや一部資料にみられたが実現しなかった能力に類似する能力を持つ場合がある(バイラスの電撃は、ダークホースコミックス版では再現されている)。