概要
『ストリートファイター(初代)』にて登場した敵キャラクター。
かつては少林寺拳法の師範を務めていたが、気性が荒く私闘を繰り返したことにより破門されてしまった破戒僧である。若いころのリュウとも手合せをしており、それがきっかけでは悔い改め、現在は格闘家として修行に励む(性格が丸くなったのかな?)。甘いものに目がない。
公式設定によれば特に羊羹が好みのようだが、後に再登場したスト6ではケーキなどの洋菓子も好んでいる模様。
戦闘スタイル
少林寺拳法を元にした武術で戦う・・・のだが、如何せん攻撃がどれもこれもスタンダードなパンチやキックばかりで特徴的な技が殆ど無い。
ゲーメストによる紹介ビデオでは、必殺技はJump_Kick・・・つまり飛び蹴り(モーションを見る限りいわゆる飛び足刀と思われる)と紹介されていた。
ただし、一応フォローしておくと彼に限らず初代の敵キャラは基本的に攻撃力が高く、ただのパンチやキックと思って受け続けているとあっという間に体力を全て奪われて倒されてしまうなんて事もざらにある為、決して弱いという訳ではない。
(しかし、プレイヤー側の必殺技はそれ以上に高火力な為、必殺技さえ出せれば簡単に倒せるのも事実である)
その他の作品では
・ストリートファイターZEROシリーズ
公式イラストにて登場。ダンに圧勝している光景が描かれている。
・ストリートファイター5
ゲーム本編には登場せず、代わりにCAPCOM公式サイトが公開しているキャラ図鑑にて紹介される。実はリュウやケンの師匠でもある剛拳や、ダルシムとも友人であるなど意外に顔が広い。更には、謎多き仙人オロの過去についても知っているとか・・・
因みに後に『ファイナルファイト2』のボスキャラの烈とは別人であることも説明されている。
・ストリートファイター6
CV:上田燿司
1作目以降は長らく出番が無かったが、何と本作にて34年の時を経て遂に満を持して再登場を果たす。
新モード「ワールドツアー」での固有グラフィックのNPCとしての登場で、残念ながらプレイアブル化はされていない。ただし、他のモブNPC(主人公が挑戦できる一般人やチンピラ)やプレイアブルキャラとは差別化された独自のムーブを使用するなど多少の優遇はされている(同例に『ファイナルファイト』シリーズから登場したカルロス宮本、ラシードの従者のアザムなどがいる)。
剃髪した頭に太い眉毛の厳しい顔立ちに僧衣を纏った姿は過去作通りだが、寄る年波と甘味好きの趣向のせいか、1当時より胴回りがかなり太く、首に金鎖のネックレス、左腕に金の腕時計と、結構俗っぽさがバージョンアップしている。口調も乱雑だが気さくな性格で、リュウとも仲が良くその気質にも(多少の批評を絡めつつも)理解をみせている。
マスターズ財団ビル前での出会いを皮切りに彼にまつわるサブクエストが展開される。ファイターの道を進む主人公と、以後各地で出会う度に手合わせをしつつ、彼自身のこれまでの経緯を明かしたり、また主人公に何処かリュウに重なる部分を感じて「強さとは何か?」を日々考える主人公に直接の談話、メッセージアプリなどを介して当人なりの回答をしたりと交流を深めることになる。本編シナリオには殆ど関与はなく、一応、終盤のナイシャール神前試合に出場した(各選手らと闘技場に入場していた)ようだが、主人公との対戦がなかったのでトーナメント中に敗退したとおもわれる。
因みにプレイアブルで主人公の師匠の一人にもなるリュウとの交流でも烈との過去についての言及があり、同じく羊羹を好む食の趣味もあり交友が深かったことや、玄武寺に定住するようになった頃に参加した地元のお祭りで烈(…と、ついでにダン)と共に神輿を担いだ話が触れられている。
通常の打撃の他、リュウのターゲットコンボに似た連続技も放つ。
初代を意識した飛び蹴りを放ってくるが、これがカウンターのチャンスになっており、迎撃に成功すると相手が少しの間無防備になる。
公式の開発コラムにて掲載された短編小説『とある破戒僧の旅』では、彼がメトロシティを訪れるまでの経緯が描かれている。