狍鴞
ほうきょう
『山海経』で鈎吾山に棲むと紹介される異形の人喰い獣。四凶といわれる饕餮の別名であるともいわれる。
概要
奇書『山海経』の北山経によると、鈎吾山に棲む人喰いの獣であり、姿は人面で虎に似た牙を持ち、身体は羊のようで爪は人のもの。さらに目は脇の下にあるという異形で、鳴き声は赤ん坊に似るという。
晋代の郭璞は狍鴞が春秋左氏伝の饕餮と同一だと注釈をつけている。
中国語ではパオシャオ(Paoxiao)、広東語ではパーウヒーウ(Paauhiu)、韓国ではポヒョ(Pohyo)、北アジア辺りの言葉ではロビトゥ(Lobitu)と呼ぶ。