【機密事項】
⚠以下、漫画『アンデッドアンラック』の重大なネタバレを含みます⚠
⚠これから作品を楽しみにしている人達は閲覧注意⚠
神の手によって、破壊と再生を繰り返している
何度も、何度もな
世界の真実
ビリーの反乱後、ユニオンの否定者たちはジュイスの口から衝撃の事実を知らされる。
それは事実とは、この地球は遥か昔から破壊と再構築を繰り返しているということ。
彼女の言によれば、神の手により地球と生命体は物理的に破壊され、その後新しい地球が作られる。(なお風子が不運で呼び寄せていた隕石は、かつて破壊された地球の欠片である。)
この事実を知るのは、古代遺物・アークを使いループを次の地球へ移動することのできるジュイスと、不死の能力によって地球が再構築されるまで生き延びることのできるヴィクトルのみである。
この残酷な理(ルール)から逃れる方法は二つ。自分が死ぬか、神を殺すか。
ジュイスはユニオンの仲間たちに真実を伝え、再び命をかけて共に歩んでくれることを願うのだった。
ループについて
過去のループの記憶は古代遺物を通して垣間見ることができる。どのループでも同じ人間が生まれ、たどる運命も似通っているが、ループを乗り越えたジュイスやヴィクトルの介入によって運命が変わることもある。
「アーク」による世界移行(ループ)には無形の功績「ポイント」が必須条件。これは主に「課題(クエスト)」の達成から高獲得でき、世界へ立ち向かえる実力を示す証でもあった。
ループ移行へ必要な獲得数は不明だが、数件の課題(クエスト)をこなす程度では叶わない。またポイント総数は、1人の参加者が蓄積してきた自己の功績(ポイント)か、ポイント譲渡できる定理(ルール)によって移行された他者が対象として達成できる目標物。
だが物語を顧みると、この功績(ポイント)は最低条件の一つにすぎず、ループを越える者へ求められる真価とは、今ループを諦める辛苦や、次ループに対する重荷を背負う精神力にあると言えるだろう。
地球の破壊は、101回目の「罰(ペナルティ)・RAGNARØK(ラグナロク」により引き起こされる。それは神・サンによる地球と全生命体の徹底的な蹂躙である。世界線(ループ)から外れ、辿り着く場所【月】にて1人のアーク搭乗者(ループ経験者)が目の当たりにするのは、つい先ほどまでいた星(ちきゅう)が粉々に壊される光景……。
そして次の地球へ辿り着いたアークの搭乗者は老いない体となり、再び神と戦うための仲間を集めていくことになる。
同時にUNDEAD-不死-の否定者【命はある者が死に絶えた世界】へ孤独に取り残される。
この体験者曰く、人類が生かされる状態の地球が出来るまで、旧世界の地球だった欠片に混じって宇宙空間を彷徨い続けるという。この間は意識はないらしい。だが、もし意識を残したままならば、何時終わるかも分からない真空の苦しみや、他の温もりはない凍える世界で、強制的に思考は停止してもおかしくない不遇な状態にいるだろう。そしてついに創造主-神-が地球-生命が生かされる星-を再構築し、天体の引力が作用するような物理的な力でUNDEAD-不死-の否定者は新世界へ強制召喚される。
新世界の地球へ始めて立つ者-それまで意識不明状態で宇宙を漂っていたUNDEAD-不死-の否定者-が先ず体感するのは、灼熱の世界だったという。不死でなければ死滅する過酷な自然環境。だが地球のでき方を骨身で体感する唯一の経験者にもなるのだった。
即ち本作において世界移行(ループ)を担う者は、物理的に世界の巡回(ループ)を『外れる≒否定する』だけでなく、数多の出会いと別れを繰り返す宿命も担うのだった。
悠久の時。果てない時の流れ。何度も気が狂いそうになっても、変わらない想いを、これまで紡いできた想い重いの思いを守るためにループ経験者は世界へ立ち向かう。
いつか世界へ理(ルール)を強いる神を殺すまで。
関連項目
【課題(クエスト)】
【アーク】 【ループ】