理(アンデラ・世界)
るーる
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』へ深く関わる要素(コンテンツ)の一つ。用語は「理」と表記して「ルール」と言われる。
世界にある普遍的な事柄を指す。殆どは現実世界の不変な日常にある現象・概念と同様であるが、本作『アンデッドアンラック』では意図的に、そして只の一般人には認知できず、追加・改変された異常を日常と刷り込められる世界観がある。更に、これらの事柄を否定する理屈(のうりょく)も登場する。
言い換えれば「万物の一端」を指示する事柄であり、これを司る人外の怪物・UMA(ユーマ)によって世界規模の影響を及ぼしている。そして、この超常事物を否定する業を背負わされた人間は『否定者(ひていしゃ:別称に「器(うつわ)」とも)』と呼ばれる。
本項では「理(ルール)」を以下の3つに分類して解説する。
現象の「理(ルール)」
「理(ルール)=UMA(ユーマ)」にある類型(パターン)の一つ。UMA間では「現象(フェノメノン)系」と呼ばれ、確認される個体数が多い。
主に物理や原理など有形の「理(ルール)=UMA(ユーマ)」を指す。例として「炎」や「腐敗」など具体的で属性(エレメント)に関する影響を発生させる。
具体例に「乾燥」の現象だと、有機物は水気を失うなどの物理現象が発生する。もし「乾燥」の現象が消滅すると、喉がカラカラといった症状は無いなどの世界(日常)が形成される。
上記で述べた現象・概念の「理(ルール)」だが、登場する案件によっては解釈の変わる事柄でもあり、確認できる範囲だけでも完全な分類は難しい。よって別に言い換えると―
本稿の閲覧者や作品へ触れる者(あなたたち)が体感している事柄・そこから感知によって形成される日常などの万象(世界)は、意図的に上位存在から足し引きされる万物だった。
更に、これらの介入は怪物(UMA)を通じて行われる。
そして「理(ルール)」の異常は日常として刷り込められ、人知れず「理(ルール)」が横行する特徴を帯びている……。
但し、この「理(ルール)」で右往左往する特質に対し、特定の人間たち(否定者)は対象外で取り残されるのだった。
つまり『理(ルール)≒UMA(ユーマ)=現実の日常』とも表現できる事柄。更に、これらから強制的に外される人間たち(否定者)は不遇な立場へ陥るのであった。