「野暮だのう 春の花見を 邪魔するか 酔いもまだまだ 廻らぬ前に」
プロフィール
概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』で、世界の四季へ関わる理(ルール)を司るUMAの一体。SPRING-スプリング-は「春」の季節(シーズン)を担っている。
UMA間では「概念(コンセプト)系」と呼ばれる者にあたり、他のUMAよりも現実改変する影響力が強く、特異な能力(ルール)を有しているため、特に創造主-神-のお気に入りらしい。
SPRING-スプリング-の初登場は、組織(ユニオン)が100個目の罰(ペナルティ)がかかった課題(クエスト)で、他の四季を司るUMAと共に討伐対象の一体として存在が提示された。
その場面では東京に鎮座し、都民を桜に変えながら酒を吞んだくれていた。
いざ対峙すると〈他を桜化する変化能力〉〈遊びへ興じやすい時期へ由来するような特質系〉といった異能で課題(クエスト)の挑戦者たちを翻弄した。
外見
コアフォーム
後々の形態にある頭部を模した鬼みたいな一頭身。髪の部位は器用に動かせて物を持ったり出来る。
フェーズ1
確認できず。因みに、コアフォームからモチッとしてそうな短い手足が生える成長を確認できるも、フェーズには至らない形態変化な模様。
フェーズ2
鬼らしい立ち姿へ成長。和装や和傘を身に着けている。
更に創造主-神-の洗脳から「フェーズ2 歌舞伎フォーム(いわゆる暴走状態)」になると、顔面に隈取り、体の随所へ禍々しい刺青みたいな模様、羽衣状となったフサフサの注連縄、形態名通りに歌舞伎を模した鬼の外見へ変わる。
フェーズ3
多大に創造主-神-から介入される事で、それまで組織(ユニオン)で未確認だった進化形態【フェーズ3】へ変身し凶暴化。
「フェーズ2 歌舞伎フォーム」よりも全体的に禍々しい体色へ染まり、頭部は更に鬼気迫る形相へ変貌。そして怪獣の如く巨大化も経ている。
UMA像
享楽的な性格で、多数の玩具型古代遺物を収集・保管しており、これを使った遊びを好む。またセリフは全て五七五調の韻文になっている。
ただ「イッパイ 遊ビタイ」の純粋さ故に、UMAとしては珍しく力を抑えて行動していた。これをよく思わない創造主-神-の洗脳によって、人へ脅威を振る撒く性格に変貌してしまう・・・。そして、遊びは御仕舞いと言わんばかりに洗脳が解除されると、元の人間味ある性格へ戻される。
この人間性が強い面と人外性の在る面に葛藤・辛苦する場面もある稀有なUMAであったが・・・。
能力
四季の「春」を司っているUMAとして、暖かな自然環境・連想文化を実現化している。
形態ごとに異なる「他を桜化」する能力は、コアフォームだと周辺の木を桜に変える程度。フェーズ2だと能力範囲内へ入り30分経った人間を桜の木に変え、花びらへ触れた者もまた桜にしてしまう性質を持つ。
更に「フェーズ2 歌舞伎フォーム」では春風・春雷も引き起こせる。
また変異させた桜の花びらを動かす程度の操作ができ、フェーズ3ではフェーズ2の能力-下記の遊戯能力も含み-に加え、領域内の桜の木・花びらを大量操作が可能。これらに触れれば即桜化となる。
遊戯に関する能力-スプリングにとって縁起勝負-では、遊びが終わるまで他の介入は不可能な理(ルール)を展開する。これを邪魔する者は桜化する現象が襲う。
作中では、日本を拠点に江戸時代から収集した古代遺物を用いて遊戯に興じる。
余談
本作『アンデッドアンラック』にて「春」を司るUMA(ユーマ)。
つまり作中で季節特有の光景・交流を齎している事へ由来し、本作関連で「春」の作品という象徴(タグ)の活用が出来るだろう(この捉え方を肯定するか否定するかどうすんべか、論議は様々であろう)。
関連タグ
世界(アンデラ) 理(ルール) 課題(クエスト) UMA(ユーマ) 古代遺物(アーティファクト)
【春】SPRING-スプリング-