☠曖昧さ回避☠
- 英語で「SPOIL」と表記され、(何かを)台無し・駄目にすること
- 転じて「腐らせる」の意味合いが含まれる言葉
- 漫画『ONEPIECE』でモリアに影を奪われた被害者として登場する人物→スポイル(ONEPIECE)
- 漫画『アンデッドアンラック』で、世界の理(ルール)「腐敗」を司るUMA。
本稿では4.について解説する。
☠プロフィール☠
年齢 | 知るか |
---|---|
身長 | 内包するエネルギーによって変わる |
体重 | 変わるって言ってんだろ |
趣味 | どの物質がより美しく腐るか試す |
特技 | 物を腐らせる |
好物 | 腐ったもん全部 |
怖いもの | ジュイス(怖すぎて偉ぶるのをやめた) |
嫌いなもの | 不死(■ィ■■■) シェン(頭の飾り壊されたから) ポジティブな奴(コア、フェーズ1の時の能力が効かないから) |
CV | 飛田展男 |
☠概要☠
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』で、世界の理(ルール)「腐敗」を司るUMA。
一般に思い浮かべる悪魔然とした怪物(クリーチャー)。
UMA捕獲の課題(クエスト)で物語序盤から登場。
☠姿形☠
☠コアフォーム☠
この姿を核に、下記の姿(フェーズ)へ成長する。
☠フェーズ1☠
周囲の腐らない物質を取り込んで骨格を作り人型になった状態。初登場時は、アメリカ西部の町「LONGING(ロンギング)」にあった女神像で頭部などを形作っていた。
背中などに腐敗ガスを出す突起が生え、筋繊維剥き出しみたいな人型の巨人。この時の体長は2階建て家屋並みの巨体だった。
☠フェーズ2☠
自身の「腐敗」によってゾンビ化した人間(作中では「ジュニア」と呼ばれる存在)を吸収した姿。
ボロボロの悪魔羽が生えた一つ目の魔人を思わせる風貌。フェーズ1並みの巨体で、これよりもスラっとした体型になっており、後述の髪質なども合わさり艶めかしさを感じさせる容姿をしている。毛髪にあたる部位は、ネバッとした質感があるドロドロ状の長髪になっている。また頭部には自由の女神像みたいな頭飾りが生えている。
だがこの状態で初登場した際に、組織の青年・シェンとの闘いで破損(彼の否定能力と古代遺物「如意金箍」を使った棒術でボコボコにされた)したため、再登場した時には頭飾りが無いスッキリした不服の状態にされた。
また組織の技術者・ニコが開発した成長薬「キューブ」を摂取(食べる)ことで、一時的にコアの状態からフェーズ2へ急成長できる。
因みに、スポイル曰く「キューブ」は『腐りきった牛の生肉みてーなコクがたまんねーよぉ』で美味いらしい。
☠UMA像☠
「腐敗(腐ること)」に美を感じ、これを美学とする感性(センス)をもつ。
初登場時は、一人称が「我」で大仰な物言いで超常存在感を醸し出していた。スポイルが司る理(ルール)「腐敗」により、アメリカ西部の町「LONGING(ロンギング)」のほぼ全町人たちを腐敗死体(ゾンビ)へ変異させ、町を壊滅状態へ陥れた。その後、課題(クエスト)で対峙した組織の否定者たちによりコアの状態にまで追い詰められ、組織に捕獲された。
再登場前には、組織の女ボス・ジュイスから下等で不憫な物を見るみたいな目と存在を否定するシャレ怖な脅しを受け、組織に(特にジュイスへ)協力するUMAとなる。それもあってジュイスを「姐さん」と呼び、偉ぶるのはやめて一人称は「オレ」と素の言葉遣いに戻った。
アンタ今まで演技してたのかっ!
この変貌から、始め大物感だった雰囲気から小物界の大物みたいな言動が顕著になる。
一応は人間を下等にみるようなUMAだが、頭飾りを破壊したシェン(正確には、自身を翻弄した否定能力だろうか)や、自分を追い詰めた不死の否定者を苦手としている。また、自分が司る理(ルール)「腐敗(腐ること)」の効果が薄くなる上昇志向(ポジティブ)な人間にも苦手意識がある。
物語においては、UMAが抱く黙示録(アポカリプス)や否定者の認識、UMA自体の存在について言及する役回りを担った。
101回目のループでは円卓とアポカリプスを起動して最初の課題に選ばれたがパスされる。Twitterではその事について切なげに目を閉じる姿が見られた。
☠能力☠
物体を強制的に「腐敗」させる事ができる。
これはコア・フェーズ毎に異なる効果範囲で発揮される。
☠コアフォーム☠
エリアを絞らないと能力を上手く発揮できない。また腐らせるまでに時間がかかる。
☠フェーズ1☠
能力はコア時とさして変わらない。限定的に「腐敗」が及ぶ空間を作り出せる。作中では数kmはある町一つを、ほぼ「腐敗」の世界へと変えた。
スポイルは生物以外の有機物を任意で腐らせる事ができ、生物を腐らせるには以下の手順を行う。
スポイルが作る腐敗空間に侵入した人間(生物)の腹部へ「人をゾンビ化させるタイマー」を発生させ、タイマーのカウントが0(ゼロ)になると人間(生物)を腐敗死体(ゾンビ)へ変異させる事ができる。
これにより「腐敗死体(ゾンビ)=スポイルの影響下にある存在」は、作中だと「ジュニア」とも言われる。
またフェーズ1で巨体となった図体から繰り出す怪力も強力である。
☠フェーズ2☠
フェーズ1で必要だった「人をゾンビ化させるタイマー」の制約は無くなり、それよりも強力で自在な腐敗空間を作り出せる。特にスポイルの胴を中心に数m圏内は、より強力な腐敗領域が展開されており、近付くだけで不死の否定者(ひていしゃ:世界の理(ルール)から否定された超能力者)・アンディの自己再生を凌駕する腐敗能力が常時発生している。
☠腐化の光線☠
このパワーアップした腐敗能力を集約して、指からレーザーを放つ事ができる。これの直線上にある物体は瞬時に「腐敗」で分解され、作中では30km先にある自由の女神像を分解させる威力があった。
……ちなみに、この自由の女神像はニューヨークのそれではなく、ラスベガスの「ニューヨーク・ニューヨーク」カジノにある1/2レプリカの方。
これは下記の環境的な弱点に左右されず、宇宙空間でも放つ事ができる。
またフェーズ2では空を飛ぶ事ができ、フェーズ1と同様に巨体を活かした怪力も強力。
☠弱点☠
コア・フェーズ1で付与する「人をゾンビ化させるタイマー」は、上昇志向(ポジティブ)な人間だと効果が薄い。タイマーが発生した人間が前向きな言動をする事で、減ったカウントを増やす事ができる(例として作中では「心から夢を語る」ことでカウントを増加させており、これは子どもであっても対処できる)。しかし、この対処法は「偶然」のような事がないと分からない方法なので望み薄である。またこれに関連しているか不明瞭だが、タイマーが0(ゼロ)になってゾンビ化した人間(作中では「ジュニア」と呼ばれる被害者)の中で、まだ心が腐らない者は自我を保っているようである(だがそれは変異してもう元には戻らない肉体の苦痛に耐え続ける事となるため、これが希望か絶望かは別の話)。
フェーズ2になれば、それまでの「人をゾンビ化させるタイマー」を使う制約は無く「腐敗」を行使できるのだが、そもそも「腐敗」の原理(ルール)が通用しない現象・対象には効果がない。
作中では、環境下の対処で「腐敗」の原理(ルール)が存在しない(空気中の菌がない)宇宙空間まで突き上げられたり、相性の問題で「腐らない現象(この時は炎)」を相手にして苦戦を強いられている。また理(ルール)の単純な力関係で、スポイルの「腐敗」を上回る再生力がある相手にも分が悪い。
☠関連項目☠
SUN_FLOWER_NURSERY / 花ヨメゾンビさん・・・UMAスポイルの理(ルール)によって被害を受けた人間たち
グリーン・デイ・・・スポイルのように理(ルール)が実体をもった存在(グリーン・デイの場合だと、本体の心理が具現化したもの)。筋肉質で突起がある体の特徴、毒属性の空間を展開する・空気中の菌を利用した能力といった類似項がある。