ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

概要

「コク」とは、複雑な味わい、風味のことである。


よくカレーシチューを作るときに「この隠し味を入れるとコクが出る」という。

しかし「コク」=「美味しさ」ではない。


「コクが無い」というのは、あっさりしている単純な味ということである。例えばスイカ等にはコクがないとされる。

「コクが無い」ことも悪い事ではなく、良く言えば「後味スッキリ」とも言える。

早い話が、一皿の料理でもメイン食材はコクの有る味付けに、付け合わせの食材はコクの無い(後味スッキリ)のものにした方が、定食であればメインの料理はコクの有る味付けに、小鉢・副菜・箸休めなどはわざとコクを押さえた味付けにした方が、全体としてより美味しく食べられる、という事は十分に有り得るのである。


つまりは「コクがある」というのは濃厚感や味の広がりや奥深さがある複雑な味ということである。


なお、既に「コクの有る味」をもたらす成分は、ほぼ同定されておりペプチドと呼ばれるアミノ酸から構成されるがタンパク質ほどの高分子ではない物質がコク味をもたらす事が判っており、2010年代後半〜2020年代にかけてうま味に続く第6の「基本味」の候補として「コク味」と「脂肪味」があげられるようになっている。

ちなみに、「コク味」「脂肪味」ともに「それ自体には、ほとんど味が無いが、他の味を長時間感じさせる効果が有る」というもの。(言わば「後味」「味の余韻」を持続させる)

つまり、油っこい食物ほどコクが有るように感じる理由は、油そのものが人間の味覚にとって「コク味」と似た効果をもたらす為である。

また、コク味をもたらすペプチドは「タンパク質を含んだ食材を長時間加熱する」「タンパク質を含んだ食材を発酵させる」事で生じる事が多い。

つまり、「材料を長時間煮込んだ」タイプの出汁やスープの濃厚なうま味(例えばとんこつラーメン博多風の水炊きなどの白濁スープ)は「うま味成分が大量に含まれている」為だけではなく「長時間の加熱により、それ単体では味が無いが、うま味成分と合わさった時に、うま味をより強く感じさせる成分も生成された」事によるものである可能性が高い。


関連項目

 味覚


カレー シチュー


隠し味:入れすぎに注意しましょう。

関連記事

親記事

あじ

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 7

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました