概要
アニメ『けいおん!』、および第2期『けいおん!!』に登場するモブキャラのイラストに付けられるタグ。同作品ではメインキャラのみならず、本来背景にすぎないモブキャラまでもがそれぞれ明確な個性をもって描かれており、制作会社である京都アニメーションのお家芸ともいえる丁寧な描写が話題を呼んだ。
ちなみに何をもって「モブキャラ」と定義するかは判断の難しいところではあるが、本記事では主に作中で台詞の無かったキャラ、また台詞はあるがEDのクレジットで個人名が表記されなかったキャラ(例:「クラスメイト」等)を中心に紹介する。
タグ使用時の注意点
本タグは上記の通りアニメ第1~2期を通して作品内に登場するモブキャラが描かれたイラストに向けられたものだが、中でも第2期より登場する主人公達のクラスメイトには「けいおん!!3年2組」という専用のタグが用意されているので、そちらも参照されたし。(ちなみにpixiv上において、「けいおん!」のモブキャラといえば後者のタグが主流となっている。)
第1期より登場するモブキャラ
楽器屋の店員
cv:前野智昭
初登場は原作漫画で、アニメにおいては1期第2,11話、および2期第2話に登場。平沢唯が後にギー太と名付けるギターとの出会いを果たした楽器店の店員。実はこの店は琴吹紬の実家のグループ傘下にあるらしく(紬の眉毛を一目見て「社長の娘」であると気付いた)、上記のギター購入時にはおよそ15万円の品物を5万円まで値切られた。その後も購入後、きちんとしたメンテナンスがされていなかったギー太の修理を請け負ったりと、紬のコネも含めて桜高軽音部御用達の店となっている様子。なお、彼自身は楽器店に勤めるだけあって豊富な関連知識を持っているようで、山中さわ子が所持していた古いギターの売却に訪れた際は延々とウンチクを披露して田井中律を固まらせていた。
生焼けガールズ
1期第6話に登場。学園祭において焼きそばを焼いていた唯の1年生時のクラスメイト達を指す名称で、名前の由来は(ブレーカーが落ちて)「生焼けになっちゃう」という台詞から。この内、永田依子が声を担当する木村文恵と後藤麻衣が声を担当する三浦一子は2期でも唯達のクラスメイト(3年2組)として度々出演。中村知子が声を担当し、「生焼けボブ」と呼ばれたショートカットの女の子はクラスこそ離れたが、2期第24話にて久しぶりに再登場を果たしている。他、1期ではやはり後に3年2組の一員となる佐々木曜子などの姿を確認でき、放送終了後、ムービックより発売された「けいおん!トレーディングカード」でも上記を始めとする数名のクラスメイトが「Others」という形でカード化されている。詳しくは当該記事を参照のこと。
梓の友人
cv:巽悠衣子
1期第8話に登場。中野梓の同級生で、梓と共に部活見学に赴いていた子。ジャズ研などを一緒に巡るが、軽音部の見学前に梓と別れる。残念ながら進級時にはクラスが別れてしまったのかその後の出演は確認できず、2期でも出番が無かったと思われる(梓自身が軽音部の他、鈴木純や平沢憂と度々行動を共にするようになったためか)。
唯の後ろ
1期第1話に登場。唯が音楽室に向かう途中のシーン後方で、開いたドアから顔をのぞかせていた人物。リボンの色は赤で当時3年生。長い黒髪で表情は窺えず、一種独特の雰囲気からその正体を巡って一時話題となることがあったが、出てきた部屋の位置関係などから現在ではオカルト研所属であったと予想されている。また、後に2期に登場したクラスメイトの一人・清水響子の設定の中に、「姉がオカルト研部員だった」というものがあり、彼女こそが響子の姉その人であるという指摘も。
第2期より登場するモブキャラ
けいおん!!3年2組(3年2組のクラスメイト)
cv:伊藤実華、陰山真寿美、片岡あづさ、北村妙子、後藤麻衣、佐藤有世、杉浦奈保子、永田依子、中村知子、七沢心、平野妹、藤田麻美、MAKO、山村響(順不同)
3年生に進級し、唯達が同じクラス(3年2組)となった2期では教室でのシーンや各種学校行事を描いたエピソードが増え、その中でクラスメイト達一人ひとりの個性あふれる姿や丁寧な描き分けが話題となった。彼女たちの活躍ぶりはもはやモブキャラとは呼べない程で、回が進むにつれて徐々に各々の名前や交友関係などが明らかになっていった他、BDの特典として「クラスメイト紹介カード」が付属、各巻数人ごとに公式設定が紹介された。同作品のモブキャラを語る上では外せない存在であり、pixivにおけるイラストも3年2組の面々を描いたものが大部分を占める。詳しくは当該記事他、各個人の記事を参照のこと。
オカルト研の人
2期15話より登場する、オカルト研所属の2人組。黒いマントと眼鏡が特徴的で、軽音部とは学園祭の一件がもとで友好関係を築く。詳しくは当該記事を参照のこと。
囲碁部の人
cv:不明
2期1話で初登場。新入部員獲得を狙う軽音部が参考として他の部活の見学を行った際に囲碁部にて活動しており、そこでの台詞「囲碁とは、宇宙である」が有名。その後、11話で行われた部長会議にも参加していたことから、同部の部長であると思われる。詳しくは当該記事を参照のこと。
茶道部の人
cv:不明
2期1話で初登場。上記の「囲碁部の人」同様部活見学シーンにて出演し、軽音部の面々に和服姿でお茶を振る舞った。また11話での部長会議でも確認できることから、やはり同部の部長であると思われる。
柔道部の人
cv:永木貴依子
2期1話で初登場。上記の2人同様部活見学シーンにて出演し、軽音部の面々に柔道の心得を説いた。また11話での部長会議でも確認できることから、同部の部長であると思われる。外見的にはたらこ唇と鼻の上の絆創膏がトレードマークで、体育会系らしく恵まれた体格の持ち主(なぜか登場時には常に同じ場所に絆創膏を貼っている)。
けいおん!!2年生
2期より登場する、主に梓、憂、純のクラスメイトである2年1組の生徒達のこと。第22話、24話などで確認できる。上記の3年2組の面々のように表立っては明らかにされていないが、やはり各々に個性付けがされており、それぞれに設定が用意されていることが窺える。リボンや上履きの色は赤。
生徒会会計の人
cv:牧口真幸
2期11話にて登場する生徒会所属の2年生で、サイドを残してアップにまとめた髪型と眼鏡が特徴。同話における部長会議の中で会長である真鍋和に予算の相談をしていた他、17話において軽音部が3年2組の教室で練習を行ったシーンや、23話に登場した生徒会のアルバムの中でもその姿を確認できる。次期会長の有力候補か?
けいおん!!1年生
cv:赤崎千夏、大亀あすか、巽悠依子、平田真菜、堀口あすか、ゆりん(順不同)
2期より登場する、桜が丘高校の1年生(当時)の総称。秋山澪ファンクラブの2人組などが代表的。リボンや上履きの色は緑で、それぞれ髪型の差はあれど、目や頬の描き方がほぼ共通している。通称「豆モブ」。詳しくは当該記事を参照のこと。
白衣の先生
cv:陰山真寿美
2期4話や6話などで確認できる、白衣を着用した年配の女性教師。山中さわ子が頭を下げて挨拶していたことから、堀込先生と同じく彼女の上司にあたる人物と思われる。担当科目は不明だが、その出で立ちから理系教科か、もしくは養護教諭である可能性も。ちなみに3年生の修学旅行にも同行していた様子。
紬の友人
2期20話にて登場。学園祭における軽音部のライブシーンで観客席にいた、他校の生徒と思しき3人組の女の子達。同シーンにて琴吹紬のMC中にカットインが入ったことやどことなく高貴な雰囲気から彼女の関係者ではないかと囁かれていたが、後にBDのスタッフコメンタリーや公式ガイドブックの記述から紬の中学時代の友人であることが明らかとなった。ライブの楽しさを大声でコメントする紬の変わり様に驚いていたらしいが、このことからも中学時代の彼女は所謂普通の「お嬢様」として過ごしていたのだということが窺える。
最後に
以上はほんの一部であり、作中には他にも印象的なモブキャラが数多く登場して物語に華を添えている。モブとはいえ彼らもまた立派な登場人物であることに変わりはなく、そんな彼らに目を向ければ『けいおん!』という作品をより深く、また今までとは違った形で楽しむことができるはず。自分なりにお気に入りのキャラクターを見つけてみるのもいいだろう。
関連タグ
- けいおん! けいおん!!
- けいおん!!3年2組 けいおん!!1年生
- 生焼けガールズ オカルト研の人 囲碁部の人
- モブキャラ
- Anotherモブキャラ…けいおん!に続きモブキャラが特に強い注目を集めた