概要
元々は水戸陸軍飛行学校と併設する水戸飛行場で戦後アメリカ軍水戸対地射爆撃場となり閉鎖後の1991年に公園として開設された。
広大な敷地に四季折々の草花が楽しめる公園で、最近では5月のゴールデンウィーク頃に見頃を迎えるネモフィラがまるで青い絨毯のように広がる光景が話題となり、国内外から人気を博している。
公園といっても総面積約350ヘクタール(東京ディズニーランドの約7倍)という広大な敷地を誇り、広々とした草原や希少な動植物が自生する森林などの他、観覧車やコースターなどが楽しめる遊園地やサイクリングロードなども整備され、一日いても十分楽しめるテーマパークとしての側面も持っている。
また前述の通り、草花では青い絨毯のネモフィラが最も知られているが、他にもコキア・チューリップ・スイセン・薔薇・パンパスグラスなど四季を通じて花を楽しむことができ「花の公園」としても親しまれている。
各エリア
- みはらしエリア:園内で小高い丘になっている場所でネモフィラも此処に花を咲かせる。他にもコキア・菜の花・向日葵・ソバなどを鑑賞できる。
- 樹林エリア:アカマツやクロマツなどが自生する豊かな森林で希少な動植物が多く棲息している。中には準絶滅危惧種もあり、そのため一部は一般の立ち入りを禁止している。
- 草原エリア:約9ヘクタールを誇る大草原。周囲ではアスレチックやバーベキューなども楽しめ、フラワーガーデンではコスモスやポピーなどが鑑賞できる。
- 砂丘エリア:園内の海岸沿いは広い砂丘となっており、それを活かしたサンドガーデンやロックガーデンが整備され、ラベンダーなどのハーブを鑑賞できる。
- 西口エリア:公園の西口付近のエリアで、ステージやギャラリーなどが整備されており、チューリップやスイセンなどの花を楽しむこともできる。
- 南口エリア:公園の南口付近のエリアで、メタセコイアなどの広葉樹が多く植樹されており、園内有数の紅葉スポットとなっている。
- プレジャーガーデン:園内にある遊園地で様々なアトラクションを楽しめ、レストランなども併設されている。
アクセス
最寄駅は、ひたちなか海浜鉄道湊線阿字ヶ浦駅。阿字ヶ浦駅からは基本徒歩だが、時期によっては無料シャトルバスが運行されることがある。自家用車ならば、常陸那珂有料道路を経由すると、ひたち海浜公園ICがすぐ近くにあるので便利。
しかし、特にゴールデンウィークのネモフィラの時期になると渋滞が頻繁に発生するため注意が必要。こうなるとひたちなか海浜鉄道+無料シャトルバスを利用したほうが時間正確かつ早く到着する。
なお、現在ひたちなか海浜鉄道湊線が公園西口付近までの延長を予定しており(2024年春開業予定)、完成すれば公園へのアクセスが大幅に改善されることになるだろう。また、公園の周囲には大型商業施設も多数出店しているため、渋滞による住民生活の影響が緩和される効果も期待される。