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シラウオの編集履歴2023/12/29 16:25:26 版
編集者:むやみ
編集内容:内容の大幅追加、メイン画像変更、親記事変更。

概要

大きさ10cmくらい。

サイズはともかく見た目はシラスさながらだが、これでも立派な成魚。なお生きている時は半透明だが死ぬと白くなるのでこの名前がある。

ちなみにこいつはキュウリウオ目に属し、系統的にはシシャモワカサギの親戚。

シラスみたいな見た目だが、これは祖先のキュウリウオ科魚類が稚魚の姿のまま成魚になる幼形成熟(ネオテニー)という進化を果たした姿である。

名前も見た目もそっくりな「シロウオ」と「シラスウオ」はスズキ目ハゼ科で類縁関係は全く無い。

シロウオと同じく食用魚だが、スレに弱く、網で捕獲するとすぐに死んでしまう為、踊り食いはできない。

料理方法としては、煮干し、佃煮、酢の物、吸い物、卵とじ、天ぷら、炊き込みご飯、刺身、寿司などがあげられるが、刺身などの生食は横川吸虫顎口虫などの寄生虫への感染リスクがあるので危険である。

 

和名シラウオ
別名シラヨ、シロウオ、ババなど
英名Icefish
学名Salangichthys microdon
分類キュウリウオ目 キュウリウオ亜目 シラウオ科(またはキュウリウオ科) シラウオ属
体長8~10cm
分布域日本(北海道、本州、四国、九州の沿岸)、サハリン、ロシア沿海地方~朝鮮半島東岸

形態

半透明で、体型は細長いくさび形。

シロウオと違い、口先が尖り、尾びれは二又に別れ、脂びれがある。

鱗はほとんどないが、オスは尻ビレが大きく、基底付近に尻鰭鱗がある。

遊泳時には、透明な体が光を反射して虹色に輝く。

生態

内湾の沿岸にいる場合もあるが、基本的には河川の河口汽水湖に生息する汽水魚であるが、霞ヶ浦北浦八郎湖には、一生を淡水域ので過ごす湖沼陸封型の個体群が存在する。

繁殖期(春)には河川下流の汽水域上部~淡水域まで遡上し、水深2~3mの砂底に産卵する。

孵化した稚魚は汽水域やその周辺の海域でプランクトンを食べて成長する。

成魚はワムシイサザアミ、魚の稚魚などを捕食する。

1年で成熟、産卵し死亡する年魚である。

関連タグ

シラス:カタクチイワシニシン目カタクチイワシ科)などの稚魚を塩ゆでにした食材。

シラウオ:ハゼ科の魚類。踊り食いで食べるのはこれ。

シラスウオ:こちらもハゼ科の魚類。食用にはならず、知名度が低い。

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