シラスウオ
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しらすうお
スズキ目ハゼ科(またはシラスウオ科)シラスウオ属の海水魚
和名 | シラスウオ |
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英名 | Schindler's fish |
学名 | Schindleria praematura |
分類 | スズキ目(またはハゼ目) ハゼ亜目 ハゼ科 ハゼ亜科 シラスウオ属 |
体長 | 2~2.5cm |
分布域 | 紅海、インド洋、太平洋の熱帯・亜熱帯域、日本(和歌山県以南の太平洋沿岸) |
名前が紛らわしいが、シラス(カタクチイワシの稚魚)、シラウオ、シロウオとは別種である。
かつては独自のシラスウオ亜目シラスウオ科とされていたが、現在はハゼ科とする場合が多い。
同じくハゼ仲間のシロウオとの類縁関係は遠い。
この仲間は総じて極めて小型で、シラスウオ属の一種であるスタウト・インファントフィッシュはドワーフフェアリーミノーやコビトゴマハゼなどと共に、世界最小級の魚類とされる。
体は傷がつきやすく、捕獲してもすぐにスレで死んでしまう。
シラスウオ属の記載種はシラスウオ、スタウト・インファントフィッシュ、Schindleria pietschmanni、Schindleria edentata、Schindleria qizma、Schindleria nanaなど極小数だが、数多くの隠蔽種が存在する事が知られ、琉球列島だけでも20種以上が生息するとされる。
シラスの様な細長く透明な体が特徴。
尾鰭につながる最後の脊椎骨が長く、その脊椎骨とその前の脊椎骨の接合部分が膨らみ、オスの生殖突起は大きい。
骨や内臓が透けて見え、歯や鱗、腹ビレが無く、体長も極めて小型。
暖かく浅い海のサンゴ礁に生息し、一生をサンゴ礁の中で完結すると考えられているが、海流分散を行う可能性も指摘されている。漁港に現れる事もある。
夜行性で、昼間はサンゴ礁の隙間や礫底の中に潜み、夜に泳ぎでて水中を漂いながらプランクトンを捕食する。
卵から孵化して平均37日で成熟し、これは脊椎動物の中で最も早いが、寿命は約2ヶ月とかなり短い。
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