CV:森山周一郎
概要
ロボット王国の軍司令官。
鬼のようなマスクと鎧で全身を纏った厳つい風体をしており、常にジャンヌ女王に付き従っている。
「ジャンヌの父が死んだのは心を持ったロボットのせい」とジャンヌに吹き込み、「ロボット改造命令」を下させた張本人。
ジャンヌからは信頼されているが、その本性は女王であるジャンヌに取り入って王国の実権を握ろうと画策する野心家で、彼女を利用しているだけに過ぎなかった。
ドラえもん一行追跡の際に、配下のドロイド兵をわざとけしかけてジャンヌを谷底に落とし、その後、「軍司令官が王位継承権を持つ」という法律に基づいて王宮を掌握、国王となる。
しかし、改造命令に反対するロボット達と、改心したジャンヌの協力を得たドラえもん達により反逆されたため、ドロイド宮を巨大ロボと化して発進させ、ドラえもん達を追い詰める。
しかし闘技場のロボットの形をした部分を「何でも操縦機」で動かし、本当に動くロボットにしたのび太の機転によって(結果的に)敗北。
その後、マリアを助けに潜入してきたドラえもんの石頭を喰らって気絶するも、最後の力を振り絞ってロケット部分を発射、衛星へと飛び立たせ自分諸共道連れにしようとするが、電送マシンによってドラえもんやマリアと共に送還された。
その正体はチャペック先生の双子の弟で、金属製の強化服に身を包んで素顔を隠していた(大長編では、その大柄さはパワードスーツを纏っていた事によるものだった)。
かつては同じ科学者だったが、兄とは真逆の考えをしており、進むべき道を間違えたらしい。
また、大長編ではチャペックには死んだと思われていた。
決別の経緯や、王族を利用してまでロボットの感情を奪い去ろうとした理由は最後まで不明だったが、作中での行動から、兄のチャペックは「ロボットとの共生」を、弟のデスターは「ロボットの支配」を目指していたという事だろうか。
最終的に、改心するまで兄の家の地下室に閉じ込められる事になった。
余談
演じた森山周一郎氏は、過去作でもボスキャラのナポギストラー一世を演じていた。
あちらは「人間に反旗を翻したロボット」、こちらは「ロボットを支配しようとした人間」と、双方真逆の立ち位置となっているが、「いつしか自ら国を乗っ取ろうと画策するようになった」という点は共通している。