三門「おい、お前ら……カネ返せ」
「お前には地獄すら甘い。行くのは我が拷問室だ」
「勘当されてほざくんじゃねぇ、外道」
「幼い女の子の目の前で、両親を殺しといて最高だと……コノ野郎…… おいゴラァ! ああん!?」
「キツイだろう。何せ全体重が両肘に集中しているからな」
「ここに切れ目入れるわ」
「おい、お前を今からこれで貫く」
流川「婦女暴行犯にはピッタリです!」
鰐淵「え……嘘ですよね……?」
「俺は正直者なんだよ!」
「お前、ここから飛べる? 綺麗に着地したら、許していいよ」
鰐淵「え……無理です……」
「無理じゃねぇ。生き残りたきゃ飛べよ」
「おいヘタクソ。生き残りたきゃもう一回飛べ」
鰐淵「ヒィィ……両脚が折れました…… 無理、ですぅ……」
「ふざけるな。10歳の女の子が生き残る為に飛んだんだ。出来ねぇなんてありえねぇ」
「両脚折れたか知らねぇが、成功するまでだ」
標的
本件の被害者に婦女暴行を阻止され豚箱に叩き込まれた事を逆恨みし、凄惨な報復を行なった名家のドラ息子で婦女暴行の常習犯かつ半グレ「鰐淵」に執行。
概要
これまでに行なった磔刑、串刺し、突き落としの複合刑。まずはかなり無理な体勢で十字架に固定した罪人を磔にし、しばらくして両肩が脱臼したところで金属製の杭で串刺しにした。最後は依頼人が幼いながら高所から飛び降りて罪人の手から逃れた事の意趣返しとして、ビル3階分の高さがある拷問室の吹き抜けから何度も突き落とした。
経過
今回の罪人である鰐淵が手下に借金させてカネを踏み倒させた相手がまさかの三門一郎太だった為、伊集院は三門と交渉し、鰐淵の身柄を引き渡して貰う事になった。そして三門が鰐淵以外を片付けて借金返済の足しにすると同時に伊集院が鰐淵を確保。拷問室に連れ帰った。
何をせずとも飛び起きた鰐淵は、「自分は名家の長男」と無意味な戯言を喚き散らした。これに対し伊集院は「勘当されておいて何をほざく」と鰐淵の両肘に釘を打ち込んで静かにさせ、悔恨の念を問うた。だが例の如くその質問は完全な徒労であり、鰐淵は「下民の分際でこの俺を豚箱送りにしたから万死に値する」「女を殺した時のクソ野郎の顔は最高だった」と常軌を逸した暴言をぶちまけた。これにブチギレた伊集院は鰐淵の歯を連続パンチで全て叩き折り、拷問を開始した。
磔の上で串刺しにされるという信じ難い苦痛に耐え切れなくなった鰐淵は命乞いをしたので、伊集院は助命の条件として、依頼人がやった事と同じように高所から飛び降りて綺麗に着地する事を要求。しかし無軌道な暴力を振るうしか能がない鰐淵にそんな高度な技術などある筈がなく、無様に失敗し両脚がグチャグチャに折れて使い物にならなくなった。それでも再度挑戦させようとする伊集院に、鰐淵は「両脚が折れたから無理」と言い訳をしたがそんなものは受け入れられる筈がなく、伊集院から「生き残る為とはいえ10歳の女の子にも出来た事を出来ないなど許さない」「両脚が折れたなど知らん。成功するまで続けろ」と言い放たれ刑が続行された。合計10回突き落とされた後、鰐淵は内蔵がグチャグチャになり原型を留めない赤い物体に成り果てた。
今回の登場人物
- 鰐淵(わにぶち)
今回の断罪対象。連続婦女暴行犯。口元の刀傷が特徴。
名家の長男であるが、親の金で豪遊しているドラ息子であり、婦女暴行を繰り返しては父親の金と権力で示談にして揉み消している。10年前、幸子に絡むが、ひよりの父親に阻止され警察に逮捕された。この事件で流石に愛想を尽かした父親から勘当を言い渡され、10年間刑務所に入れられ、その事でひよりの両親を逆恨みするようになった。出所後は半グレ集団のリーダーとなり、下っ端を使って闇金から金を借り、その金で女遊びをしている。ひよりの家族を誘拐し、ひよりの目の前でひよりの両親を殺害した。
最終的には上述の拷問を受けて赤い醜悪な物体と化し、無事黄泉の国へ旅立っていった。
- 鰐淵の下っ端
ナツメ金融会社から借金をして踏み倒したり、ひよりの家族を拉致するといった悪事を働いている。三門に喉を突かれて気絶し、蟹漁や臓器で借金を返す羽目になった。
- 取り巻きの女性
鰐淵と関わっていた2人のホステス風の女性。伊集院が乗り込んで来た際、「私達は闇金には関係ない」と述べるが、三門から「闇金で豪遊していたお前らも同罪だ」と言われてスタンガンで気絶させられ、三門に連れ攫われた。のちに泡に沈められた模様。
- ひより
今回の被害者かつ依頼人。小学生ぐらいの女子(伊集院の見解では10歳ぐらい)で女子小学生としては初めての依頼人でもある。
スタントマンをやっている父親を尊敬しており、父親から縄抜けや受け身を習っていた。鰐淵に誘拐され、目の前で母親を殺される。縄抜けで手の縄をほどき、父親の自己犠牲によって建物の3階から投げ飛ばされ、受け身を取って脱出に成功。受け身を取った際に左足を骨折してしまうも、何とか繁華街まで辿り着き、エマに助けられ、彼女の紹介で伊集院に依頼した。
依頼完了後は祖父母に引き取られ、怪我も治り、父親みたいなスタントマンになる事を決意する。
- ひよりの父
今回の被害者その1。スタントマンであり、縄抜けや受け身をひよりに教えている。10年前、鰐淵に絡まれていた幸子を助け、それがキッカケで幸子と結ばれ、ひよりを儲けた。
しかし、鰐淵に逆恨みされた結果、家族ともに誘拐され、鰐淵からリンチを受けた。目の前で幸子が殺され、ひよりを助ける為に捨て身の行動に出る。鰐淵に傷付けられながらも、ひよりを建物の外に逃がす事に成功したが、最終的には鰐淵に殺害された。
- 幸子
今回の被害者その2。ひよりの母。スタントマンで夫であるひよりの父を心配半分ながらもスタントマンとして活動する姿を娘であるひよりとともに見守っていた。ひよりの父とは10年前、鰐淵に絡まれていたところを助けられたのがキッカケで結ばれ、ひよりを儲けた。
しかし鰐淵に逆恨みされた結果、家族ともに誘拐され、鰐淵に胸をナイフで一突きされ殺害された。
三門シリーズの主人公。回収率100%を誇る闇金融「ナツメ金融会社」の二代目社長。鰐淵の下っ端に10日2割という条件で金を貸している。
当初は鰐淵を海難保険や臓器で借金を返させようと考えていたが、下っ端や取り巻きの女達から金を返させるという条件で伊集院に協力し戦闘力の一端を披露した。伊集院に鰐渕の内臓が残っていたら譲ってくれるよう頼むが、内臓が無事で済むようなヤワな拷問をする気などさらさら無い伊集院に即答で断られた。
なお、今回は普段の三門回と違い従業員の部南忠志と大貫桃子は登場していない。
余談
これまでに依頼者が未成年というパターンは数回あったが、小学生の少女が依頼者になったのはこの話が初である。
伊集院シリーズの警察はリスナーによく叩かれる事が多いものの、今回の話は依頼者の父が外道を通報したら迅速かつ的確な行動を取っている。
警察が最低すぎる対応をした話の反省が関連していると思われる。
ちなみに鰐淵の父親が絶縁宣言する1シーンだけ出ているが、とある人物のパチモンのような姿をしている。
伊集院シリーズでは断罪対象の女性が拷問に遭うパターンがあるが、今回のように断罪対象の関係である取り巻きの女性が伊集院ではなく、殺し屋に制裁を下されるという珍しいパターンになっている。
関連タグ
人間かき氷の刑→外道を赤いモノにする拷問→両脚豚の餌からの鉄板炮烙刑