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ナイトビジョンの編集履歴

2024-01-21 12:36:38 バージョン

ナイトビジョン

ないとびじょん

夜間や暗所でも視界を確保するための装置。

概要

赤外線など肉眼で見えない光線を照射することによって、暗闇で相手に察知されずに観察することが出来る装置・・・が始まり。


軍事面では、このナイトビジョンが普及したため、赤外線の照射元を感知する装備が開発されたり、自分の持つナイトビジョンの照射光が相手のナイトビジョンに映ってしまい、本来の利点を失ってしまった。

このため現在では夜間でもわずかにある光を増幅して視認したり、熱源からの遠赤外線を拾い映像化する暗視装置が考案され使われている。


最近では熱赤外線映像と光電子増倍管の映像を重ねて表示するものや赤を重ねて疑似カラーで表示するものも登場している。

これにより白黒(緑黒)の映像ではわかりにくく見逃してしまうものであっても認識が容易になっている。


暗視装置を持つもの同士が交戦することが想定された冷戦期とは違い、非対称戦では相手が同程度の暗視装置を持つということが減ったため、旧世代のアクティブ式のようにイルミネータにより赤外線を照射して不足する明るさを補ったり、敵味方識別装置としてストロボやLEDマーカー、ケミカルライトといった赤外線で発光する装置を身につけることが多い。


ナイトビジョンは銃火器や頭部に装着して使用するほか、車両や航空機、艦船、リモート機銃等様々なものに搭載されている。

ヘルメットマウントやヘッドギアを介して頭部に装着している場合、視界が狭まる上にアイアンサイトによる照準は肩付け照準は不可能であり、光学サイトを覗いて照準をすることも難しい為、銃を斜めに傾け、搭載した赤外線レーザーを使った照準を行うことが多い。


AN/AVS-6(2本使用)やGPNVG-18(4本使用)といった複数の増倍管を用いたものや、AN/PVS-14のような単管であってもデュアルマウントで2本マウントする事でナイトビジョンに対応した一部の光学サイトを覗き込む事も出来るため、照準の際に赤外線とはいえ光源であるレーザーを照準する必要が減っている。

また、AN/PVS-7のように一つの増倍管の映像をプリズム等を用いて両目で見る物と違い、立体感を保てるため、車両や航空機の操縦も可能となっている。

単管のものを片目のみで使用している場合は左右の目に映るものが違い、両目であっても視界が狭まり、構造によっては立体感が失われる事から装着しての室内での戦闘は困難となっている。


基本的には増幅映像を表示する機能しかなく、単独では照準出来ないものが多い為、銃火器に搭載する際には他の装備と併用する。


安価な玩具や民生用途では安価であり故障も少なく、扱いが簡便なCCDやCMOSといったイメージセンサーを使用しているものが多い。

当然ながら増倍管を用いたものより性能は劣るが、研究段階のものでは軍用に劣るとはいえわずかな光でも像を映し出せるものなども登場している。

増倍管を用いたものは高出力レーザー等ではなくとも強い光により蛍光面が焼けてしまうが、イメージセンサの場合は高出力の光を拾った場合でもダメージは少ないという利点もある。


基本的にはヘルメットやヘッドギアを介して接続されるが、近年ではヘルメットを使用しない任務向けにナイトキャップという軽量で簡易的な帽子型のNVGマウントやブーニーハットにNVGをマウントできるようにした製品が製作されている。


創作において

ナイトビジョンゴーグルの目先のレンズが光るものがあるが、現実には存在しない。

というのも、先が光ってしまえば相手から丸見えであるため利点が皆無になってしまうからだ。

このような演出はMGSCoDスプリンターセル等で行われているが主にプレイヤーが暗所で自分の操作キャラを見失わないようにするためだったり、(ロボットものでカメラが光るのと同じで)単に演出として映える為である。


なお起動する際にチュイーンといった感じの効果音が使われることが多いが、これは第一世代の起動音で現行の物はファーンといった感じの起動音になっている。



作り手側にもよるがナイトビジョンを付けたいのにヘルメットを被せるとキャラクターの特徴が隠れてしまうという場合があり、バンドのみで固定する方式を採用したり、物によっては重力を無視して額にくっつけて描かれる場合もある。


余談ながら、現実ではゴーグルのレンズ部分こそ発光しないが、接眼側が緑色に発光しているため、接眼ガスケット等を用いて隙間をなくさないと目元が緑の光で照らされて丸見えとなってしまう事もある。対策として、アンバーフィルターという接眼側に被せるフィルターがあり、漏れ出る光をフィルターを通して琥珀色に変える事で暗順応した側からは認識しづらくなる。

また、民生用ではパイロットランプが付いているものもあり、当然ながらそちらは丸見えとなってしまうし、イメージセンサを用いた民生品では赤外線LEDをイルミネータとして搭載しているが、赤外線LEDの波長(850nm等)によっては僅かではあるがLEDが赤く光ってるのが肉眼で見えるものもある。


関連タグ

夜戦 ダットサイト ホロサイト スコープ

AC-130 UAV

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