概要
CV:島﨑信長
軍事国家として名高いガルクハイン国の皇太子である。リーシェにとって過去6度の人生において死の遠因となった戦争を引き起こしている。ガルクハイン国の国外と国内において評価が全く違う人物である。
プロフィール
人物
容姿
黒髪に青い瞳をしている。この容姿は父親・異母弟・異母妹にも共通する特徴である。ただ、本人にとっては父親とのつながりを感じさせるため、好ましいものではないらしい。因みに瞳の色は異母弟より淡く、リーシェは「寒い国の海を凍らせたような色」と表している。また、「冷たい顔」とも言われるが、リーシェ曰く「とんでもない美形」とのこと。
服は、2年ほど前までは白い服も着ていたが、大量の返り血が目立ち騎士の士気が下がることから、黒い服を主に着るようになった。
いつも服に隠れているが、左の首筋に何度も刀で突き刺したような傷がある。本人曰く「古傷」とのことだが…。
性格
合理主義者で、生み出されて間もない物もしくは技術を積極的に活用する柔軟性を持っている。例として戦争における懐中時計の活用がある。潔癖症な一面もあり、他人に触れるのは好きではない。また、冷酷な性格という訳ではなく、自分の臣下に対しては面倒見の良い一面がある。婚約者となって彼の一面を見たリーシェは「なんであんな未来が訪れるの」と困惑していた。
能力
作中での剣の強さは父親の皇帝と並び最強である。(自身の護衛騎士よりも強い。)7度目の人生のリーシェと初めて手合わせをした際は、利き腕である右手と左足・右目を封じた状態で圧勝している。
内政能力においても、最低賃金の制定や、地域振興のために賠償金を使用している。ただ、このような国民の為の政策について皇帝寄りの人物からは「父上(皇帝)好みの政策ではない」と言われている。
ただ、戦争を経験したせいか、「昼は気配を感じて眠ることができない」「蛍の光を松明の火と見間違う」などの症状がある。
経歴
本編開始前まで
軍事国家として名高いガルクハイン国の皇帝ととある高貴な女性との間に生まれる。10年ほど前に自分の母親や自分に仕えていた臣下を殺したとされている。オリヴァーとはその頃に出会った。3年前に戦争で多大な貢献をしたことで、皇太子としての地位を確立した。そのことにより、国政にも関わるようになる。また、2年ほど前に救護所で夜盗に殺され掛けた異母弟を救っている。国内では「戦争の英雄」「剣術の達人」「政策の改革者」と言われている一方で、国外では、「残虐非道の皇太子」という悪評を意図して広めており、1回も訪れたことがなかったリーシェの国の民衆でも知っているほどである。
過去6度の未来において
3年後に父親である皇帝と暴虐を止めようとした家臣を殺している。また、時を同じくして国境を封鎖し、国で最も大きな運河を戦争に特化した構造に作り替えた。(リーシェがガルクハイン国に入国できなかった原因である。)その結果、各国に宣戦布告をし、世界を巻き込んだ戦争を引き起こしている。
リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナーとの関係
リーシェにとっては過去6度の人生における死因をもたらした「運命の敵」である。リーシェは直近の6度目の人生では男装騎士として戦っていたが、その時に彼女を直接殺していることから警戒されている。その際に何かつぶやいたらしいが…。因みに、過去6度の人生で侵略に使用した道はその都度違ってはいるが、その人生においてリーシェが開拓した道である。
エルミティ国の夜会に参加した時に、皇太子である彼を「皇帝」と呼び、2階から飛び降り、受け身をとったリーシェの姿に興味を持ったことで、婚約者として求めることになる。(コミカライズ1巻のオリヴァー視点での書き下ろし小説によると、何も欲しなかったアルノルトが初めて欲しいと思った、とのこと。)
彼女に対しては「何を考えているかわからない」と考えていて、時折からかうような言動を見せる。また、彼女によって「機嫌が直った」と言うことがあり、オリヴァーに感謝されることもある。潔癖症である彼がためらいなく触れることができる人物である。(初期は、「指一本触れない」ルールの例外で「手袋ごしなら触れても良い」とのことだったため、リーシェと共に行動するときは手袋をしていた。)
一方で、彼女を褒め称えた人物に対しては不機嫌になることがある。特に元婚約者のディートリヒに対しては名前が出ただけで不機嫌になり、本人に対しては辛辣な態度をとっている。