概要
「きみだって、知ってたはずの嘘だった。」
西尾維新による小説「物語シリーズ」第11作。セカンドシーズン第5弾。
サブタイトルは「しのぶタイム」。
解説
忍野忍が中心の話だが、『傾物語』が実質上の忍編であったように、真の主役は別にいたりする。
タイムスリップの直後、八九寺と帰宅途中の暦は"それ"を目撃してしまった・・・。
"それ"の正体と対処法を知るため、忍に助言を求めたところ、"それ"は彼女の過去に関わりがあったらしく、暦たちは、彼女の過去話を聞いていく・・・。
暦の愛車が犠牲になったり、幼女ハーレムが形成されたり、戦場ヶ原×羽川が暦の前で展開されたりする。
他にも、とある人物が非常に残念であったことや、あるキャラクターが過去に吐いた嘘が明らかになったりして、いろいろな意味で涙無しには読めない一冊である。
時系列的に『猫物語(白)』とオーバーラップして進んでいるが、相互の干渉はそこまで強くない。
余談ではあるが、この話の直後に臥煙伊豆湖の仕事を手伝うべく、暦が『傷物語』で登場したバンパイアハンター・エピソードと共闘する事件があったことが、後日談で語られている。
アニメ
「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」の第17~20話として放送。
主題歌
エンディングテーマ
「その声を覚えてる」
作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 神前暁(MONACA) / 歌 - 河野マリナ
歴代シリーズの中で現状唯一、オープニングテーマが存在しない。
これは本シリーズのそれが全てキャラクターソング扱いとなっていることで、忍を演じる坂本真綾氏が「歌の仕事は本人名義のみで受け、キャラソンは歌わないようにしている」という方針を持っているからではないか、と推測されている。