概要
体長61~80cm、尾長65~90cm、体重6~12kg。
マダガスカル島の固有種で、同島の現生の肉食動物としては最大(メガラダピスやエピオルニスなどがいた時代にはジャイアント・フォッサがいた)。
体毛は赤褐色で短く密に生え、体は筋肉質で長く、後脚が発達している。
外見は近縁のジャコウネコやマングースとはあまり似ておらず、むしろネコ科動物やイタチのような肉食動物によく似ている。実際に少し前まではネコ科の動物と考えられていたこともあった。
猫のような姿は所謂収斂進化の結果とされており、同じくジャコウネコ系列でありながら犬によく似たハイエナとも共通する。
主に樹上で生活し、夜行性で単独で生活する。
食性は動物食で、キツネザルなどの哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、昆虫などを捕食する。
マダガスカル島の生態系の頂点に君臨する存在と言える。
メスの発情は年に数日で、この期間にメスは毎年決まった木を訪れ、そこに複数のオスがやってきて入れ替わり交尾するという変わった繁殖形態をとる。
日本の動物園でも飼育されていたが、上野動物園で飼育されていた最後の個体であるオスの「ベザ」が誤嚥による窒息で2024年3月末頃に息を引き取り、現在は日本国内でフォッサに出会うことはできない。
創作作品への登場
- マダガスカル
同作のドリームワークスヴィラン。
本種自体は割と精悍な顔つきだが、作品本編では作風もあってか妙にコミカルな顔つきにアレンジされている。
- けものフレンズシリーズ
同種を擬人化したフォッサ(けものフレンズ)が登場する。