概要
スーパーマーケットのサティなどを運営していたマイカルがアメリカの映画配給大手ワーナー・ブラザースと提携して1991年に設立した株式会社ワーナー・マイカルが展開したシネマコンプレックス(シネコン)チェーン。イオンシネマの実質的な前身である。
略史
1993年の「ワーナー・マイカル・シネマ海老名」(現、イオンシネマ海老名)を皮切りに60館近い数のシネコンを出店し、日本におけるシネコンの嚆矢となった。
親会社のマイカルが2001年に経営破綻した後イオングループの下で再建してゆく中でも順調に出店を伸ばしてきた(一部撤退やスクラップ&ビルドとなった事例もあるが)。
2011年にマイカルはイオングループ内の再編でイオンリテールに吸収されたが、ワーナー・マイカルについてはその2年後の2013年にイオングループ内で元から「イオンシネマ」のブランドでシネコンを運営していたイオンシネマズ株式会社を吸収合併する形でイオンエンターテイメント株式会社に統合した。この時、ワーナー・マイカル・シネマズ各館もイオンシネマにリブランドされている。
統合時点で旧イオンシネマの館は13館にとどまっていたのに対し旧ワーナー・マイカル・シネマズの館は61館もあり、また前記の経緯から、イオンシネマはワーナー・マイカル・シネマズ由来の方が本流に当たるものである。
なお、このイオンシネマの新体制発足により、日本のシネコンの主要チェーンから外国資本が全て撤退した。