バハリアサウルス

ばはりあさうるす

中生代白亜紀前期のエジプトに生息した大型の獣脚類。

概要

白亜紀前期のエジプトに生息していた獣脚類。

学名の意味は「バハリア地域のトカゲ」。

化石は1メートルを超える腰骨等極めて断片的で、一般的な獣脚類の体型で復元すると最大10メートル程度となり、獣脚類としては大型の恐竜だったことが窺える。

化石が断片的すぎるため（さらに第二次世界大戦の戦災でスピノサウルスの最初に発見された化石共々、失われている）分類は錯綜しており、デルタドロメウスと同じ又は近いとしてノアサウルス科、あるいはネオヴェナトル科と言われることもあれば、メガラプトラの原始的な一員だとする説もある（残された化石の情報等から少なくとも堅尾類らしき事が窺えるという指摘があり、もしそうであるならノアサウルス科はじめとするケラトサウルス類ではないことになる）。

その化石はスピノサウルスやカルカロドントサウルスと同じ地層から発掘されており、少なくとも3種の大型獣脚類が同時代、同地域に生息していたことがわかる。そのため、バハリアサウルスは魚食中心だったろうスピノサウルスや強肉食性のカルカロドントサウルスとは別の餌をとるなどの形で生態地位を棲み分けていた事が推定される。

関連タグ

獣脚類