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萬田銀次郎の編集履歴

2024-04-21 02:19:40 バージョン

萬田銀次郎

まんだぎんじろう

原作天王寺大、作画郷力也による漫画「ミナミの帝王」シリーズに登場するキャラクター

演者

Vシネマ:竹内力


概要

物語の主人公である、"自称”「裏金屋」(本人いわく、闇金とは違うらしい)。

手段を選ばない取り立てを行うことで知られ、相手が何者であろうと、貸した金は10円だろうが地の果てまでも必ず取り立てる。未成年と言う建前を悪用した者にすら容赦はせず、ヤクザですら彼の借金を踏み倒した者はいないと言われており、ミナミの鬼、もしくはミナミの帝王と呼ばれて恐れられている。


裏の金融業者ではあるが暴力団組員ではなく堅気。


だが紆余曲折経て関西屈指の勢力を持つ沢木組の組長と五分ともいわれるほどの懇意な関係を築いているほか、そのほかの暴力団にも幾度となく金を融通して貸しを作っているため、下手な暴力団よりも強大な武力を保持している。

仮にもミナミで彼に刃物でも向けようものなら、途端に周囲のヤクザが一斉に集まってきて「今こそ萬田はんに恩を返す時や」「ワシこいつ切り殺して刑務所行ったりますわ」と襲い掛かってくる位にはタブーの行為でもある。例えば、単行本5巻「整理屋vs銀次郎」において萬田が敵の整理屋子飼いのチンピラに絡まれた際には、それなりの地位にあるヤクザが3人やって来てチンピラ連中をどうやって恩返しの為に殺すかでモメた末話し合いになった末にチンピラがビビって逃げた程(のちに彼らは半殺しにされた)。


表面的には陽気で愛想の良い兄ちゃんだが、幼少のころに父が大阪五輪を巡って騙され自殺・母もとある理由で自殺して貧困層の集まる地区へ堕ち延びた末に、長老らに礼儀作法や金融知識などを叩き込まれた事で成り上がった壮絶な過去を持つ。それ故に、一皮むけば裏社会の人間らしい冷徹さと厳格さに満ちた一面が姿を見せる。

いつ何時も損得勘定をしており、債務者の活かし方から、たまたま昼食に立ち寄った店でのトラブルに至るまで、身の回りで起こるあらゆることを大小関係なくお金につなげる、よく言えばちゃっかりした、悪く言えば非常に貪欲な性格をしている。

そして、身一つでミナミの街を金貸しとして生き抜いているだけあって並大抵ではない度胸を持っており、刃物や銃を向けられたぐらいでは眉一つ動かさないほど肝が据わっているほか、必要とあればヤクザや宗教団体はおろか、弁護士や大手銀行、果ては相手にも牙を剥く。


一方、六法全書の丸暗記にはじまり、金融や不動産についての各種法制度や判例についても多くの知識が叩き込まれたが為に詳しく、弁護士顔負けの優れた頭脳も大きな武器としている。裏社会の住人ではあるが、トラブルに対してはあくまで法律に則って解決策を導き出すのがほとんどである。


また、鬼と呼ばれる割になんだかんだ人情深いところがあり、債務者が直面したトラブルの解決、もとい「元は自分が得るはずだったゼニを他に取られた」の建前で、「ゼニは取れるところから取る」と言うポリシーから協力することが多い。ほとんどの場合、単に取り立てるよりもその方が実入りがいいというのが根本の理由である。

ただ、飲み仲間が悪徳不動産業者に嵌められて自殺した際には「これは損得抜きの戦いや」と明言したこともあり、本気になった場合にはどんな出費すら厭わない。

債権者が失踪したのを受けてその同棲相手の女性を風俗に沈めようとしたものの、彼女と債権者が出会ってまだ三日と経っていない仲だったことを聞いて「いくら何でも会って三日の女を売れるかい、わしは女衒師やないど」と呆れなどするほか、基本的に取り立ての際に過大な利益が出た場合には、債務者にその分を還元するのがほとんどである。この事から、他の闇金漫画の主人公と比べるとかなり良識的な面が見られるのが彼が慕われるところとも言える。


作品の名台詞とも言える利率「トイチ(10日で1割の違法な金利)」は彼なりにはじき出した理論「生かさず、殺さず」に基づいた数値であり、過去にこれの何倍もの暴利を取っていた同業者に「甘い」といわれたことがある。



関連タグ

ミナミの帝王

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