概要
スイス人の元レーシングドライバーであるペーター・ザウバーが創設したレーシングチーム・コンストラクター。
1980年代にメルセデス・ベンツのセミワークスとしてル・マン24時間で総合優勝を果たし、スポーツカー世界選手権でもドライバー・チームの両部門を制覇した実績を持つ。
1990年代以降はF1へと転身。2007年にBMWのワークスとして挙げた1勝が唯一の優勝となったものの、才能ある若手ドライバーが多く巣立っていったことから、ペーターは名伯楽として一定の評価を得た。小林可夢偉も、彼に見いだされた才能の一つである。
2012年にペーターがインド人女性のモニシャ・カルテンボーンにチーム代表を託して一線から勇退。2016年にはチーム存続の危機に陥ったため、チームを売却して完全にペーターの手を離れた。
チーム名としてのザウバーの名前はなお残っていたものの、2019年にはフェラーリのBチームを求めるFCAとの提携により『アルファロメオ・レーシング』を名乗ったため、ザウバーの名はF1チームとしては一旦の役割を終えているが、オペレーションはザウバー・モータースポーツAGが継続している。2023年にはアルファロメオの契約が終わり、2024年からオンラインカジノのStake及びその関連企業で動画配信サイトKickとのスポンサーが入るかたちでザウバーの名称が復活した。
2026年にはアウディとのワークスとして参戦予定である。
日本との関係
先述の小林可夢偉のようにドライバーだけでなく、日系企業もスポンサーとして参加しており、NEC(但しこちらはメキシコ支社という形でセルジオ・ペレスのスポンサーとして)や三菱電機(こちらもヨーロッパ支社が主に支援)が代表例である。
関連タグ
BMWザウバー:BMWワークス時代の記事。