注意
『死物語(下)』を読了している方向けの、ネタバレを含む記事です。
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概要
物語シリーズのモンスターシーズンを締めくくる『死物語(下)』のメインキャラクター。
臥煙伊豆湖ら怪異の専門家に対極的な立場にある、呪いを振りまく人物であり、蛇切縄やクチナワと同様蛇の怪異でもある。容姿は臥煙伊豆湖にうり二つだが、四肢には蛇のウロコがびっしりと生えている。
沖縄を拠点に活動しており、『死物語(下)』では彼女を退治するために貝木泥舟、斧乃木余接、そして専門家としての初仕事になる千石撫子が沖縄へ向かうこととなる。
その正体は「臥煙伊豆湖の娘」。かつて臥煙伊豆湖が、レイニーデビルを生み神原駿河を産んだ姉・臥煙遠江への劣等感から生み出した怪異である(そのため、生物学的な意味での娘ではなく、「自分から生まれた」という意味で「娘」と呼ばれていると思われる)。
「母」である臥煙伊豆湖が「何でも知っている」のに対して、「娘」である彼女は「ママに関することなら何でも知っている」。
『化物語』において貝木が広め、回り回って撫子が蛇切縄に縛られる原因となった「おまじない」は、彼女が本元であり、貝木が広めたのはあくまでコピー品である。
また『余物語』において撫子が臥煙伊豆湖より引き受けた、マンション連続自殺事件の原因でもある。
『死物語(下)』では撫子らが乗っていた飛行機を墜落させて、撫子に無人島でのサバイバル生活を強制したり、一時的とはいえ余接を「殺害」するなど、怪異としての強力さを見せる。
しかし余接は、偶然を味方につけた千石撫子の能力(式神召喚)で復活。撫子は余接とともに迂路子と対峙する。
最終的に撫子は、彼女を退治するのではなく、『余物語』で披露した「怪異を紙に描いて封じる能力」をもって、迂路子の怪異としての力を封じることで決着をつけた。
その後はハブ狩りで生計を立てつつ、普通の女子高校生として生活しているらしい。
関連キャラクター
いずれも作中において「人から生まれた怪異」である。
レイニーデビル:前述の通り、臥煙伊豆湖の姉であり神原駿河の母である臥煙遠江が生み出した怪異。高校3年生となった神原駿河は忍野扇とともにレイニーデビルのミイラの回収を始める。
ブラック羽川、苛虎:それぞれ羽川翼のストレス、嫉妬心から生まれた怪異。羽川は「妹」と呼んでおり、迂路子が「娘」と呼ばれていることに通じるものがある。