概要
W・W・ジェイコブス短編に出てくる、持ち主の「意に添わない」形で願いを叶えるいわくつきのアイテム『猿の手』、の怪異―――ではなく。
古くからヨーロッパに伝わる悪魔で、人の悪意や嫉妬などのネガティブな感情を引き出し、その願いを叶える低級悪魔である。家出した子供が雨の日に猿の群れに食い殺されたという伝承を起源に持つ(なお、古くからヨーロッパに住むのは18世紀にジブラルタルに定着したバーバリーマカクだけである)。
その姿は、多くは雨合羽を着た猿で描かれる。
契約として、人の魂と引換に3つの願いを叶える。そして、3つの願いを叶え終えた時、その人間の生命と肉体と乗っ取ってしまう、というものである。