属性(TYPE-MOON)
たいぷむーんのぞくせい
概要
「月姫シリーズ」や「Fateシリーズ」で知られるゲームブランドTYPE-MOONの作品で使用される用語で、登場キャラクターが持つ精神的な傾向を示すものである。
「◯・◯」と表記されており、左は重んじる方針、右は性格をそれぞれ表しており、基本的には双方とも3種類ずつ存在するが、例外として特殊なものもある。
また『Fate/Grand Order』ではこれに加えて「◯・◯・◯」と3つ目の副属性が追加されている。
詳細
重んじる方針には「秩序」「中立」「混沌」、性格には「善」「中庸」「悪」の各3種類が存在し、ステータス画面では組み合わせで表される。
例外としてバーサーカーの場合は性格が「狂」で表されることが有り、最近は新たに『FGO』において性格が「花嫁」や「夏」といった特殊なものも登場している。
ちなみに善悪と書かれてはいるが、『EXTRA』のマテリアルで緑茶に対して「属性が善なので、悪人は憎むが善人(凡人)を憎むことは無い」という記述がある一方、『stay night』でのギルガメッシュや『EXTRA-CCC』でのBBの行動を考えると、本人の、メタ的に言えばキャラクター設定やシナリオの担当者のさじ加減と言えるので、これが"正しい"というのはとくにないと思われる。
サーヴァント同士の相性は「性格」の不一致はあまり問題にならないが、「方針」の不一致は軋轢が大きくなりがちらしい。
例えば『stay night』のセイバー(秩序・善)とライダー(混沌・善)はどちらも礼儀正しく基本的には他人を尊重する性格だが、争いには発展しないだけで折り合いは悪い。
『Zero』における聖杯問答も全員「善」だが、アルトリア(秩序)、イスカンダル(中立)、ギル(混沌)と分かれていたため結果はあの通りである。
ただやはり個人差はあるので、全てのサーヴァントに当てはまるとは一概には言えない。
なお勘違いされやすいが、それぞれの意味合いに関しては公式から詳細な説明がなされたことはない。
それぞれ「社会ルール」と「自分ルール」なのではないか、という説がファンの間で言われることが有るが、これはあくまで元ネタと思われる『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の属性(アライメント)からの想像であり公式ではないので注意が必要である。
副属性
『FGO』において追加された、英霊の立ち位置を表す以下5種の属性。宝具やスキルのテキストでは「〇の力」と表現される。
長らく隠しステータスとされたため、これまでは基本的な3種の名前から「天地人属性」と呼ばれていたり、本サイトではサーヴァントについての解説記事で「カテゴリ」と紹介されていたが、2024年正月よりステータス画面や戦闘中でも確認が可能となり、公式の名称「副属性」も確定した。
上記2種と違い相性があり、特攻宝具なども存在する。
この与ダメージ・被ダメージ量に関わってくる仕様上、サーヴァントではないエネミーについても設定されており、クラス相性だけでは上手くクエストを攻略できない場合も出てくる。
たとえ同一人物でも、成立の由来によっては属性が変わることがある模様。
天地人
「天」→「地」→「人」→「天」と三竦みの関係にある。
西暦以後に人類へ貢献した偉人が死後に英雄視され共通認識となったものを指す。
本当に生前から超人的な能力を所有している場合もあるものの、基本的には死後、大衆によって神格化された英霊。
- 地
- アルトリア、メディア、ディルムッド、ジャック・ザ・リッパーなど
土着の幻想伝承に語られる英雄に関係するもの。実在しているかどうかはともかく、その知名度が重要になる。
英霊にランクダウンした神霊、神の血を引く英雄など、神話よりの人物が多い。
大体において「神性」スキルを得ている者が多い傾向にある。
星
天地人どれでもない属性。人類にとっての希望であり、困難を打ち破る象徴。主に人類史に残る偉業を成し遂げた者が分類される。
原作者曰く、星の輝きは一種の「主人公補正」のようなものであるらしく、この輝きが強い者は奇跡を起こして勝利することがあり、輝きがない者は完全実力勝負になるとのこと。アルトリア・オルタはアルトリアと違いこの輝きを失っている。
一見あらゆる性質に対してマイナスを持たない万能属性に見えるが、その本質は別にあるらしい。
「星の開拓者」スキルを持つ英霊は共通してこの属性を持つが、ナポレオンやシャルルマーニュのように実在する人物でありながら幻想としての側面をもつ英霊はともかく、スペース・イシュタルやエックスのような地球由来ではない英霊、あるいは「星」そのものを起源としている者や、獣性に抗った存在など、そもそも「偉業」「希望」といったキーワード以外にも由来を持つ可能性が高いサーヴァントが多くなっている。