墜チテイケヨ…!
概要
2024年早春イベント『発動!竜巻作戦』にて新たに登場した深海棲艦の一体。
艦種は「正規空母」。
初登場となる同イベントのE-4「新Z作戦改」の1ゲージ目でボスを務めた。
『量産』の名の通り初登場の時点からいきなり2体に分身して現れ、ラスダンではこれがさらに3体に増える。後述するような高耐久・高装甲でのこの分身ぶりからあいつを思い出した提督たちも少なくなかったという。
容姿
本体部分は空母ヲ級や軽母ヌ級をさらに人間(艦娘?)に近づけたような容姿をしているが、やや簡素かつ無機質な印象を受けるヲ級と比べ、より複雑かつ生物然としているのが特徴。
ヲ級やヌ級と共通する被り物のような部分は、口を閉じた状態のものを帽子のように被るあちらと違い、より立体的な口を開いたものをフードのように被っており、まるで被り物に呑まれかけているようにも見える。また、その被り物から伸びる触手もヲ級やヌ級と比べ多く、且つ膝あたりまで届くような長いもの。一部の触手にはクラゲの刺胞を思わせる物体も存在している。
服装もヲ級とはまた別方向に特徴的。ワンピース状の服を着ており、多数あるフリルの一部は半透明である。
総じてイロハ級深海棲艦の上位たる存在の「空母」だと一目でわかる見た目ながらも「姫級」ならではの生物らしさがより前面に押し出された見た目と言え、その見た目はどことなくクラゲを彷彿とさせる。
艤装部分は飛行甲板にヒレや尾のようなものが生えたもの。前部には歯の並んだ口が存在する一方、その構造は魚にしては異質な印象を受けるものとなっており、むしろクラゲと関わりの深い生物であるアオミノウミウシ(後述)に近い。
なお、量産型の深海棲艦には珍しく「壊」状態が存在するのだが、その状態になるとこの艤装部分が消失し本体だけが残されるようになる。
燃エテサ…墜チレバサァッ!
性能
数値面での大まかな性能は空母棲姫IIの相互互換と言えるもので、搭載機数は「壊」状態でも最大178機と控えめ(高速軽空母水鬼との差は10機ほど)、加えて装甲値も最大で280ほどとイベント前段作戦のボスなどと同程度に抑えられている一方、その代わりに耐久値が最大980という高さであり、これは空母棲姫Ⅱを上回るどころか欧州装甲空母棲姫や戦標船改装棲姫に次ぐ歴代3位の数値(量産型に限れば空母夏姫IIをも上回り堂々の1位)。
一方の装備はといえば艦戦・艦爆・艦攻に加え対潜哨戒機を持つほか、搭載数0の第5スロットに夜間航空作戦装備も搭載しており、その装備スロットの構成はむしろ高速軽空母水鬼に似ている。
余談
その見た目からモチーフは恐らくエセックス級航空母艦であるが、本イベントでは空母級の新艦娘は一切着任しない事から、敵としてのエセックス級航空母艦という『概念』そのものがモチーフという可能性が浮上している。ちなみに同じエセックス級航空母艦をモチーフとした深海棲艦には既に空母棲姫IIがあるが、あちらと比べて搭載機数が抑えられていることや初登場イベントのモチーフなども踏まえると、ウルシー占領作戦時の状態での同級(※)、あるいは同級を補完する形で運用されたインディペンデンス級航空母艦なども要素の一つにしているのだろうか。
(※エセックス級航空母艦は日本本土の空襲などにあたり1隻あたりの搭載機数を増やして運用されたことがよくあり、中には1隻に152機という凄まじい数を搭載したケースも存在した一方、例えばウルシー占領作戦時などそこまで必要に迫られない場合では搭載数を90機程度に抑えての運用も多く見られた)
艤装部分のモチーフの一つと思しきアオミノウミウシだが、この生物はクラゲにとって天敵と言える存在であり、移動手段に用いたり捕食したりするのみならず、場合によってはクラゲの持つ刺胞(要は毒のある部分)を取り込み自らの攻撃手段として利用することさえある。そう考えるとこの深海棲艦の本体部分のモチーフは厳密には「アオミノウミウシに利用・捕食されたクラゲ」であるのかもしれない。
量産型であるためか、他の深海棲艦と比べてボイスが少なく、攻撃時・被弾時にしかセリフを発しない(このため、イベント時のボスマスによくある出現時の専用カットも存在しない)という、なかなか異色の存在となっている。