ナンダァ……? ……ヤロウッテノ? オモシロイナァ……ッ!
ジャア…カカッテ…キナヨォ……! アッハッハッ…ハッ……!
概要
2022年夏イベント『大規模反攻上陸!トーチ作戦』にて新たに登場した深海棲艦。
同イベントE-3「アレクサンドリアの風」最終ゲージに現れ、前段作戦のラスボスを務める。
容姿
白い身体の上から赤い差し色の入った黒い服や艤装という見た目。
その身長を上回るほどに長い髪の色も白で、左右のもみあげと後方でまとめている。
頭部には冠を思わせる形状の黒いカチューシャを付けているほか、大小一対ずつの角が存在しており、大きいほうは魚のエイを連想させる独特の形状をしている。
中央部が白、両側が赤のアクセントの入る黒のレオタードらしきものに同色のネクタイ、やはり黒のストッキングとオペラグローブという服装だが、このオペラグローブは手首から先が大型かつ硬質的な見た目で、さらに全ての指に鉤爪がついた禍々しいものとなっている。
また、身体後方からは魚の骨を思わせる黒い尻尾のようなものが踵あたりまでのびている。
飛行甲板と思しき艤装は左右に一つずつ存在しており、中央部の縦向きに赤く発光した一筋の線が入っている。
最終形態「壊」になると周辺に赤黒い靄のようなオーラがみられるほか、同じ形状の尻尾を有する黒い球状の艦載機が周囲を飛び回る。ところでこの艦載機のうちの一機、どこかで見覚えがあるような…。
スコシダケ…ホォンノ…スコシダケ…ヤルジャンカ…ァ…ッ!
オモシロイナァ…!…タノ…シイヨォ…ジャア…Rock'n roll!
性能
軽空母ながら耐久880・装甲291(いずれも最大値)、さらに5スロット持ちという破格の性能を有しており、加えてこの5つ目のスロットに夜戦装備を持っている。
このため夜戦に入ると小破未満ならこちらの探照灯の有無にかかわらず夜間攻撃をしてくる厄介な特性を有しており、昼戦にて中破以上に持ち込めるかどうかが重要となった。
アッハハハハ…! モエルゼッ!
しかしそれ以上に厄介なのがその随伴として現れる空母夏姫Ⅱ2体。本イベントから同じく5スロットに進化し夜間攻撃をしてくるうえに最大900に達するHPを有する巨大な盾として脇を固めており、特殊砲撃や艦載機特効などを叩き込む上での文字通り大きな壁として立ちふさがった。
Rock'n roll!! ヒャハァハハハハァ!!
モチーフ元
頭部の冠状のカチューシャ、軽空母という艦種、地中海に出現していることなどから、モチーフ元は建造時「クラウン・ポイント」の名で呼ばれ、第二次大戦後にフランス海軍に譲渡された米国の軽空母「CVL-27 ラングレー」であるものと思われる。
また、頭部の角や飛行甲板の展開の様子などから、魚の一種であるオニイトマキエイの要素も入っているものと考えられる。
「壊」状態になると「Rock'n roll!」とよく叫ぶが、この言葉の語源である「Rocking and rolling」とは元々、航海中の船舶における「縦揺れと横揺れ」、つまり揺れ具合を指すものである。
史実における「CVL-27 ラングレー」を含むインディペンデンス級航空母艦は、軽巡からの設計変更により誕生した小型の空母だったため凌波性に問題があり、波のうねりの影響をもろに受ける形で船体が大きく傾いたり船体や艦載機に損害が出たりしやすかったとされる(ラングレー自身も台風の荒波で船体が30度以上も傾いたことがあり、当時の写真も残されている)。
余談
『水鬼』クラスの深海棲艦は前年秋イベントに登場した潜水鮫水鬼以来(ただしそちらは潜水艦扱いのやや特殊な深海棲艦であり、既出のものの派生型や進化系でない完全新規の水上型『水鬼』は、なんとあの駆逐水鬼以来7年ぶりとなる)。
グァ…ッ! クッソ…ユダンシタ、カ…!
…ヤダヨ……モウ モスボールモ、スクラップモ…イヤダ……!
…えっ? マタ…ミンナト…コノウミノ上で……本当かい? ナラ……頼むよ。ああ…!