フッ…バカヅラサゲテ…シズメラレニ…キタ…ッテカ…ァ?
オノゾミドオリ…ニ……カタッパシカラ……
……シズメテ…ヤンヨォ……ッ!
概要
ゲーム「艦隊これくしょん」2021年秋イベ「海上護衛!本土近海航路の防衛」のE-3にてイベント最終ボスを務める新たな「水鬼」級深海棲艦。
艦種は「新型潜水艦」。
実は2期に入ってから初登場した「鬼(水鬼)級」の深海棲艦にあたる(2期以降これ迄登場した新型の深海棲艦は全て「姫」級)
容姿
ハイレグの競泳水着らしき衣装にガスマスクのような覆面を合わせ、髪を艤装でツインテールにまとめた頭に小さな略帽を被っている。
手足は二の腕・太腿の途中から金属質となっており、脚は硬質な突起が目立つ。これらが手袋やブーツなのか体の一部なのかははっきりしない。
潜水艦の艦首を模したと思われる艤装が右腿に接続されている他、触手のような手足と人のような歯並びを持つお供を連れている。
最終形態となる「壊」では全体が青く発光する他、装甲破砕ギミッククリアで口元を覆っていたマスクが無くなる。また装甲破砕後の立ち絵では瞳の白黒が反転し、いわゆる「黒白目」になっている。
ナンダョ……ユダン…デキネェナ…ァ? ッ……ダガ……
コ…コ…マデダッ……! オマエラ…ハ…ゼンメツダヨ……
ココデ…シズ…ッメェ! ゼンブ…ダァッ!
性能
ステータスの傾向は昨年の梅雨イベントで登場した五島沖海底姫に近いが、装甲が高めで耐久が低め。
しかし五島沖海底姫同様に海防艦に弱く、またイベント直前に上方修正された対潜攻撃シナジーの仕様、対潜攻撃可能艦は潜水艦を優先的に攻撃するという仕様、水上艦は潜水艦を庇わないという仕様のために一方的に蹂躙できる。
この為こちらの編成や装備に一切の妥協をしていなければ、簡単に圧倒できる。
ただし少しでも手抜きや粗があればボスどころか道中すら超えられない事を忘れてはならない。こちらの艦隊に山風がいると一部遠回りになる代わりに大型艦を複数連れて行けるため道中を安定化させられるが、これは対潜艦を減らすことになるため一長一短。
余談
本ボスを撃破する事で入手できる報酬艦の由来は「スキャンプ・グルーパー(Scamp grouper)」というハタ(羽太)の一種(grouper=ハタ)であり、断じてサメ(鮫)ではない(どちらも大型の肉食魚ではあるが)。
なお、米海軍には「シャーク」の名を冠する潜水艦が歴代で4隻(潜水艦以外を含めればもっと多い)在籍している。そのうち2隻目となるポーパス級USSシャーク(SS-174)は、今イベントE-3に戦没地点が含まれる山風の手で沈められたとされている(場所はインドネシア・マナド沖であり、今回のイベント海域とはほぼ関係ない)。
一方で、深海棲艦は同型の艦種・艦級、関係する要素などが多い場合、その集合体との解釈がなされることが少なくなく(過去の事例だとこれやあれが有名)、必ずしも報酬艦とイコールの関係にあるわけではない事も確かである様子。
なお、そうした「集合体」としての深海棲艦の中にはこちらのように再登場を果たした例もいくつか見られるが…?
はたして、このズレには一体どのような意味が……と思われていたが、その次のイベントにて、その答えが示されることとなる。
このイベントでは、E-4第二ゲージの旗艦としてこの深海棲艦が再登場した。
今回は地図上のマニラ付近にて輸送ボスマスに現れたのだが、その位置がこの海域のボスと対峙するように隣り合わせだったのである。この海域では米潜水艦USSミンゴ(SS-261)が日本側の輸送作戦阻止を試み、その際に対処に来た駆逐艦「玉波」を撃沈していることから、その役回りでの再登場と考えるのが妥当であろう。
「スキャンプ」と「ミンゴ」…一見「ハタ」と「フエダイ」で謎は深まるばかりに見える。だが忘れるなかれ、これらはどちらも「ガトー級」。そして「ガトー」とはトラザメのことであり、人には無害ながら紛れもないサメの一種(ついでに水深320m付近でも生息できる深海魚でもある)。
つまり、「特定の艦」ではなく「ガトー級潜水艦そのもの」こそ、この深海棲艦の名が表すものだった、ということになるだろう。
群狼戦術が形を成した潜水新棲姫、潜水艦という概念そのものたる潜水棲姫、米国コロラド州の都市伝説が巨大な「鯨」として襲い来る太平洋深海棲姫などとともに、「深海棲艦とは何なのか」という謎の手掛かりを提督たちに残していった存在であるとも言える。