概要
『少年チャンピオン』(秋田書店、連載当時隔週刊)1969年9月3日号から1970年3月18日号まで連載された。全14話。
登場人物の全員がきちがいという、精神疾患を主題にした過激な内容の不条理系ギャグ漫画である。それに加え、実在の人物(主に野球選手)や読売ジャイアンツ、精神障害者に対する侮辱と取られかねない設定を含むため、現在も単行本化はされていない。
登場人物
丸目 蔵人(まるめ くらんど)
主人公。平凡なサラリーマンだったが、会社をさぼって狂楽園球場を覗こうとしたばかりに狂人軍の面々によって生活を狂わされる。当たり前だが、戦国時代に活躍した実在の人物とは関係ない!
丸目 スズ子(まるめ スズこ)
蔵人の妻。たぶんこの作品で一番まともな存在。
キチ吉(キチきち)
メイン画像。狂人軍でピッチャーを務める少年。頭に氷嚢を括り付けている。
ナガヒマ
4番・キャッチャーで通称「ミスター狂人軍」。非常に喧嘩っ早く、人間相手でも構わずバットを振り回す真性の気ちがい。目玉がつながっている。
王選手(おうせんしゅ)
狂人軍の3番打者。スペードのキングのような顔をしており、非常に気位が高い。
カワカム監督(カワカムかんとく)
狂人軍監督。顔面にカタカナの「キ」の形に絆創膏を貼っており、服装は金太郎ルック。
ハットのオヤジ
狂人軍のオーナーと思われる人物。本名不詳。
アンパイヤ
狂楽園球場専属の球審。何事にも「アウト」「セーフ」と言いたがる。
アナウンサー
狂楽園球場専属の実況担当。なおアンパイヤとアナウンサーは選手になる事もある。
狂犬狂太郎(きょうけんきょうたろう)
キチ吉のペット。他作品にも出演していたがさすがに「乱犬・乱四郎」に改名された。
余談
・藤子F不二雄の「ドラえもん誕生」にて、藤子Fと共に新連載(ドラえもん)のアイデア出しをしていた藤子Aが週刊少年チャンピオンと週刊少年キングの連載執筆の催促の為離脱してしまうシーンが序盤にあるが、本作と「黒ベエ」の執筆の為である(現在読める版ではどちらの名も伏せられたセリフに修正されている)。
・本作との関連性は不明であるが、野球を題材としたホラー映画『ザ・キャッチャー』の日本版VHSには「一刻も早くここから逃げろ!! 彼らはもう(実在の球団)ではなく、狂人軍なのだから…。」といった触れ込みが記載されていた。※元ネタは敢えて伏字で表記。
関連タグ
ボボボーボ・ボーボボ、絶体絶命でんぢゃらすじーさん:同じく不条理ギャグ漫画だが、これでもまともな方。