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フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(Fate)の編集履歴

2024-07-13 19:11:39 バージョン

フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(Fate)

ふぃりっぷふらんつふぉんしーぼると

『Fate/Grand Order』に登場するキャラクター。

プロフィール

真名フランツ・フォン・シーボルト
性別男性
出典史実
地域ドイツ日本
ILLUST荒野

※ このプロフィールは本百科の推測であり公式によるものではないため注意。


概要

Fate/Grand Order』にNPCとして登場するキャラクター。


イベント『踊るドラゴン・キャッスル!』において初登場する。

長崎の出島に暮らすドイツ人医師。カタコトの日本語で喋っている陽気な人物。

事あるごとに決闘を持ち出す癖さえ除けば好人物で妻のお瀧と娘のお稲を大切にしている。

愛娘のお稲は常に抱っこ紐でおんぶしており、周りの行動に合わせて相槌を打っている。


実は特異点を作った黒幕にして、聖杯を使って乙姫清姫海幸彦を召喚したマスター。

基本的には善良な人物の為、乙姫が離反した際にも残念そうではあるもののその行いを許した。


真名

「出島の三学者」の一人であるドイツ人医師兼博物学者、フランツ・フォン・シーボルト

鳴滝塾という私塾兼診療所を開設し、医学や自然科学等の西洋学術(蘭学)を日本人に広めた人物。また、日本の動植物の標本や芸術作品を多く持ち帰り、日本について西欧に広めた(中でもアジサイを紹介した際、妻の名にあやかって「オタクサ」という学名を付けた。なお、学名そのものは却下されたが、後にアジサイの品種に与えられる。長崎ではアジサイの別名としても広まっている)。来日して間もなく、長崎の商家俵屋の娘である楠本滝と結婚し、一人娘のイネを授かる。


しかし文政12年(1829年)、一時帰国する際に積荷を調べられたところ、持ち出し禁止の伊能忠敬による日本地図の写しや葵の紋の入った衣服等を、隠して持ち出そうとしていたのがバレて問題になり(出所は諸説あるがシーボルトは承知だった模様)、出国停止処分を受けた後に国外追放処分となる。この事件は後に「シーボルト事件」と呼ばれた。その後は妻と娘を残して長らく日本に戻れずにいたが、幕末の安政5年(1858年)における日蘭修好通商条約によって追放処分が取り消され、翌年にオランダ貿易会社顧問として息子のアレキサンダーを伴って再来日し、日本人女性で初めて西洋医学を学び産科医となった娘のイネと、実に31年ぶりの再会を果たすことになった。


以降は昔の門人やイネと交流しながら、幕府に招かれ対外交渉のための外交顧問となり、諸外国と交渉と情報交換を行い、日本研究を続けながら江戸でヨーロッパの学問などの講義も行った。


人物

一人称は「ワタシ」

やや片言な日本語を話す陽気な人物で、妻のことは「オタクサン」と呼んでいる。

史実通り決闘好きな面があり、何か揉め事が起こった際には決闘で解決しようとする。


関連人物

生前

楠本イネ

最愛の娘。史実では日独ハーフであったこともあり、世間から白い目で見られることもあったが、養父の二宮敬作や周りの友人や知人に支えられ逞しく生き、それもあって父と同じ医学の道を志す。

後に維新の十傑の一人である大村益次郎をはじめ多くの医学者に師事し、日本女性初の西洋医学の医師となり日本の医学史に名を残す偉人となる(そのため彼女もサーヴァントとなれる資質がある)。

シーボルトは常に赤ん坊の彼女を背負っており、なるべく離れたくないという思いがうかがえる。


楠本瀧

最愛の妻。夫の事を大切に思っている良妻だが、その突っ走った言動には毅然と叱り飛ばして注意するしっかり者(たまにハリセンで叩く)。なのでシーボルトは基本彼女に頭が上がらない。


葛飾応為

浮世絵を注文した人物だが、シーボルトが完成後値切った為に売ってもらえず、このトラブルを知った当時のオランダ商館長(つまり上司)からこっぴどく怒られた事から事の重大さに気づいて猛反省し、その人が代金を肩代わりしてくれた為になんとか事なきを得た(れっきとした史実ネタである)。型月時空のお栄も、名前を聞いただけで機嫌を悪くするなどシーボルトを嫌っている。

なお、この時持ち帰った絵がきっかけでオランダでは空前の浮世絵ブームが起こり、後の世でゴッホ達印象派画家がインスパイアを受け、第一次ジャポニズム文化が開花する事になる。


Fate/Grand Order

海幸彦

聖杯の力で召喚したサーヴァント。色々あったが相性自体は悪くない。

劇中では「特定の誰かに会いたい」という願いが引き合ったと推測されている。




関連タグ

Fate/GrandOrder 踊るドラゴン・キャッスル!


※以下、『踊るドラゴン・キャッスル!』のネタバレ注意!

















































実は、この特異点はシーボルトが国外追放された「シーボルト事件」よりも少し後の時間軸。

そのためエルメロイⅡ世は「帰国途中に聖杯を手にしたシーボルトがその権能を使って長崎に戻ってきた」という推理を突き付けたが、シーボルトはそれを否定し真実を明かした。


彼が実際に聖杯を手にしたのは晩年(というより死の間際)である1866年のドイツ。本来この時代にいるはずのシーボルトは未だ帰国中の船の上であり、自分は生前の記憶全てを有するサーヴァントであることを。30年経って家族に会えたとはいえ、それまでに失った時間、日本に取り残された妻子……特に当時はまだ顔さえ見ていなかった愛娘に降りかかった筆舌に尽くし難い苦労(それもこの記事には書けないレベル)、シーボルト事件で処罰された者たちのその後を憂いた彼は、歴史に介入して出島を国家として独立させるという、彼なりの江戸幕府への復讐を企てていたのである。


最終的にカルデアの介入で企ては頓挫。長崎に戻り妻子と最後のひと時を過ごした後、薄々事情を察していたお瀧と未来での再会を誓い、ひっそりと退去していった。

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