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ヨシ子さん

よしこさん

桑田佳祐ソロ名義の楽曲で2016年、彼の還暦に合わせて発売された楽曲。本人も「カオス」と評価している。

「ヨシ子さん」は2016年ビクターエンタテインメントから発売された 桑田佳祐シングルCDタイトル曲。

作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:桑田佳祐・片山敦夫。題名は初代林家三平のくすぐりに由来するものであると本人が明らかにしている。


2017年発売のアルバム『がらくた』、桑田のソロ活動35周年に合わせた2022年のベストアルバム『いつも何処かで』にもそれぞれ収録されている。

2016年の年越しライブ『悪戯な年の瀬』以降、大勢のダンサーがステージで躍動的な踊りを披露することも多く、「波乗りジョニー」などと同様にライブの定番曲になっている。


松田弘は「桑田はマンネリ化を嫌って思いもしなかったような楽曲をたまに創ってくる」という旨をYouTubeサザンオールスターズ公式チャンネルの動画で述べているが、そういった評価がまさにこの曲にふさわしいと云える。

桑田本人も当楽曲について「カオスな曲」(アルバム『がらくた』附属のブックレット『波乗文庫』より)ないし「(自身の音楽活動について)別に正しかるべきじゃない。だからときには「ヨシ子さん」で歌番組を賑やかしてみたくなる」(『pen No.455』CCCメディアハウス)などと評価している。


彼にとって愛着のある一曲でもあり、前述した『波乗文庫』ではミュージシャンの片山氏、エンジニアの中山佳敬氏、プログラマーの「カワチョー」こと角谷仁宣氏、そして「日本パーカッション界の釈迦牟尼」と形容する成田昭彦氏4人に対して、録音した過程を「神が降りた一夜」として最大限の讃辞を贈っている。


なお、2016年から2017年にかけてマスメディアや音楽フェスなどでこの曲が披露された際には、2009年の『音楽寅さん』以来桑田と共演歴が長いダンサーの佐藤郁実氏が「振袖パンダ」(或いは「幽霊パンダ」)と称される「ヨシ子さん」としてステージ上を闊歩するのが恒例となっていた(コロナウイルス蔓延時の2021年配信ライブ以降、こういった演出は特段行われていない)。

佐藤氏の好演かつ怪演について、NHK の『SONGS』で連続テレビ小説ひよっこ』主題歌の「若い広場」を桑田が歌唱した縁で有村架純氏らドラマ出演者を吃驚させたほか、『ミュージックステーション』出演時にはタモリがお気に入りであったという旨を述べている。

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