概説
宮崎県出身。サザンオールスターズではドラムやパーカッションを担当。
サザンオールスターズに加入した馴れ初めは、青山学院大学の夜間で就学していた大森隆志に中学校・高校の同級生であった縁をきっかけとして誘いを受け、宮崎県から上京してきたことである。
そうしたアマチュア時代から抜きんでた演奏技術を持っており、桑田佳祐や関口和之らは実力に感嘆していたとのこと。
ボーカリストとしても優れており、3rdアルバム『タイニィ・バブルズ』では、原由子と並んで、桑田佳祐以外では初のボーカルを「松田の子守唄」で担当した。この曲はデビュー30周年の『真夏の大感謝祭』はじめ、ライブでもたびたび披露される。
彼のソロアルバムでも、その歌声は堪能できる。また、サザンのメンバーの中で一番、他の歌手とのコラボレーションを多く行っている(『FUTARI』、Dirms名義、他)。
サザンオールスターズのライブにおいて、他の楽器はサポートミュージシャンが担当しても、ドラムは松田以外の人間が叩いたことはない(桑田の著書、『ロックの子』を見ると、桑田は松田の腕にゾッコンである)。曰く、「バンドが静岡県だとすると富士山」、「サザンの中で一番のプロフェッショナル」。
サザンのライブでは、桑田の次に自分からボケる(ヒロシや猫ひろしのネタをやっていた)。ただ、結局毛ガニ(野沢秀行)が全部持っていく。桑田曰く、「サザンの加藤茶」。
桑田が原の産休時に率いた「KUWATA BAND」にも参加している。
また、KinKiKidsらの番組『堂本兄弟』にも、不定期にドラマーとして参加している。
桑田同様、根っからの音楽バカなのだ。
桑田並みの愛妻家(奥さんの名前もちょくちょくネタに使われている)で、息子がサザンのアルバム『キラーストリート』に参加。
ちなみに、ベジタリアンで、魚は見るのも嫌なほどだ、と関口や桑田にネタにされている。
根っからの読売ジャイアンツファンであり、「彼が一番幸せなのはサザンやってるときか、巨人戦観ながら枝豆でビール呑んでるとき」とは桑田談。
2019年に行われたデビュー40周年ライブツアーでは、メンバー紹介の際に、巨人ファンであることを他球団の本拠地であることも考えずにアピールし、桑田に窘められる、というネタがあった。
その際には、アンコール「栄光の男」にて、札幌では日本ハムファイターズ、広島ではカープなど、各球団の帽子をかぶってドラムを演奏している。
大のゴルフ好きでもあり、桑田からは「常に素振りをしている」、原坊からは「ドラムのスティックを忘れてきてもクラブは忘れない」などとやはりネタにされる。
2020年8月、肩のケガを理由に無期限活動休止を発表した。
同年12月、配信ライブ『Keep Smilin'~皆さん、お疲れさまでした!!~』でファンの前に復活をアピール。
なお、同ライブは復帰直後ということもあり、「ほぼほぼ年越し」という形で行われた。
2022年後半からはYoutubeで『松田弘のサザンビート』と銘打って、自らの演奏技術について詳細に説明する他にも、様々な楽曲についてのエピソードを語る動画をサザン公式チャンネルで配信している。
ゲストとして野沢毛ガニや、KUWATA BANDの同志である琢磨仁氏や今野多久郎氏が今までに出演している(2023年3月時点)。
サザンオールスターズの楽曲『そんなヒロシに騙されて』(後に高田みづえらがカバー)のヒロシは彼が由来だが、名前を貸しただけで彼本人のことを歌ったわけではない。