海のYeah!!

うみのいぇー

サザンオールスターズが最初に発売したベストアルバム。デビューからちょうど20年目の日に発売された。

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目次 [非表示]

1 概要

2 収録曲

2.1 DISC1～SEA SIDE～

2.2 DISC2～SUNNY SIDE～

3 関連タグ

概要

1998年 6月25日に発売されたサザンオールスターズのベストアルバム。この日は1978年のサザンのデビューからちょうど20年目の日付ということでリリースされた。ちなみにタイトルは「海の家」とかけているダジャレ。

その他このベストがリリースされたのは、ちょうどこの頃の邦楽シーンは1997年に社会現象となるモンスターヒットを飛ばしたGLAYの「REVIEW」を皮切りに様々なアーティストによるベストアルバムラッシュが相次いだ背景も大きい。

初回盤はデジパックに透明サックで収納される特殊パッケージ仕様だったが、瞬く間に完売している。

収録曲はデビュー曲「勝手にシンドバッド」から96年のアルバム「Young Love」までの楽曲からピックアップされ、Disc1～SEA SIDE～とDisc2～SUNNY SIDE～からなる二枚組CD全30曲で構成されている。「希望の轍」のような知名度の高いアルバム曲も入っているなどこれ一枚でサザンの代表曲はある程度網羅できる初心者にも優しい仕様。

一方、97年発売の「01MESSENGER〜電子狂の詩」「SEA SIDE WOMAN BLUES」「BLUE HEAVEN」、そして同年リリースされて久々の大ヒットとなった「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」の収録は10月発売のオリジナル盤「さくら」に持ち越されることとなった。

オリコンチャートでは発売第一週だけでミリオンを達成(枚数に換算すると100.4万枚)し、90年代中にダブルミリオンも記録した。

…だが、このアルバムのヒットは90年代だけでは終わらなかった。

2000年1月、「TSUNAMI」がビッグヒットしたのを境に新規のサザンファンが急増し、必然的にこのベスト盤にも注目が集まったのである。

その結果さらに売上は増すこととなり、ついにはトリプルミリオン超えを達成。2002年7月29日付の同ランキングで累計売上枚数が300万枚を記録した。ベスト盤でトリプルミリオンを達成した歌手は竹内まりや、GLAY、B'z、松任谷由実、浜崎あゆみ、コブクロ、ZARDと数えるほどしかいない。そして、毎年夏になるとオリコンチャート内に浮上するという山下達郎の「クリスマス・イブ」現象がサザンでも発生するようになった。2018年の報道によるとこのアルバムは現在も1年に1万枚売れているという。2019年時点で累計売上枚数は359.2万枚で、シングル・アルバム含めサザンでは最も売れた作品にもなっている。出荷枚数では480万枚を記録している。

2000年11月には「TSUNAMI」を収録したコンセプト盤「バラッド3～the album of love～」もリリースされたため、このベスト盤と一緒に買う層も多いようである。

余談ではあるが、桑田佳祐氏の強いこだわりなのかDisc1終盤の「希望の轍」→「忘れられた BIG WAVE」の流れは原典アルバム「稲村ジェーン」と全く同じ流れだったりする。これだけならなんてことはないのだが、上述の「バラッド3～the album of love～」でもこの二曲が同じ順番で収録されているのである(そもそも「海のYeah!!」と「バラッド3」は収録曲が被り過ぎとの指摘を受けることも多い)

2018年8月1日には海のYeah!!の事実上の続編ベストである「海のOh,_Yeah!!」が発売となった。

桑田は2018年9月に発売された『文藝春秋』のインタビューで本作を「英語と日本語を融合させようとあれこれ格闘している跡が見てとれます」と語っている。逆に次作『海のOh,_Yeah!!』に対しては「やっぱり日本語を大切にして歌いたいという気持ちが、全面に出ていますね」とし、20年間で作風が変化した事を振り返っている。