概要
サザンオールスターズが1995年に発表したシングル楽曲。フジテレビ系月9ドラマ『いつかまた逢える』主題歌。また、テレビ朝日系アニメ『クレヨンしんちゃんスペシャル! 家族みんなでハワイだゾ しかもオラ人魚に恋したゾ』エンディングソング。
ザ・ビーチ・ボーイズやフィル・スペクターなどのサウンドの影響が色濃く感じられ、その中にサザンのパブリック・イメージである日本の夏の情景を反映させた美しい楽曲となっている。なお、この曲の一作前にリリースされていたのはかの「マンピーのG★SPOT」であり、その作風の幅広さに驚かされる。嗚呼、脱帽。
作者の桑田佳祐自身が出来栄えに満足している楽曲であり「自分が作った曲の中ではベスト3に入るほど好き」「自分の葬式ではこの曲を使って欲しい」とまで発言している。
本作はドラマのタイアップもあり、累計113.2万枚(オリコン調べ)を売り上げて、1993年に発売した「エロティカ・セブン」以来、1位獲得とミリオンセラーを達成した。シングルとしては通算3作目のミリオンセラーとなった。
また、タイトルに“夏”や“サマー”がつく楽曲名で、本作は歴代4位の売り上げ(オリコン調べ)を記録している。
ミュージック・ビデオには台湾出身の女優(後に写真家に転身)のアイビー・チェンが出演し、ひと夏の恋愛模様をイメージさせる役を熱演した。
なお、シングルB面の「LOVE KOREA」は「特に意味があった訳ではなく、最近おいしい韓国料理の店をみつけましてね。その印象からだけなんです(笑)またまた燃費のいい私が発揮されてしまった」という桑田の興味本位な発想から制作された曲である。桑田は2000年代の韓流ブームよりもはるかに前から韓国料理やハングルなどの韓国の文化を面白がっていた。後年にはこの曲の歌詞の影響で出自や思想に関するデマが流れてしまった(※1)。
- ※1:桑田は自身が生粋の純日本人である事を公言しており、日本の文化や日の丸・国歌「君が代」を肯定する考えがあり「この国に生まれて良かったなと思います」という発言も行っている。また、著書『ポップス歌手の耐えられない軽さ』の原由子によるあとがき「女房の日記」の中で正確な出自が記載されている。