概要
世界のどこかにあると言われる、気持ちのいい場所。
「シュラバ★ラ★バンバ」「エロティカ・セブン」「マンピーのG★SPOT」と続くエロス3部作(※1)の第3弾。
このタイトルについて、桑田佳祐は「萬田久子さんとピーターさんのように芸能界の頂点に上り詰めたい」という、しらじらしい嘘をついている。
この曲をライブで披露する際、特に本編のラストに配置されてくるときには、桑田がハゲのヅラを被って歌うのが定番となっている。
90年代はそうでもなかったものの、2000年代以降は、ビートたけしの被り物かと突っ込みたくなるほど、オプションがエスカレートしている。
その一例として、『茅ヶ崎ライブ』(2000年)では「亀の頭部」、『流石だ真夏ツアー!』(2003年)は前年話題となったアザラシの「タマちゃん」、『真夏の夜の生ライブ~海の日スペシャル~』(2004年)では「海藻をこれでもかと傍らに揺らめかせるアワビ」、『THE 夢人島 Fes.2006』(2006年)では「Gの文字を模るウナギ」、『真夏の大感謝祭』(2008年)では「逆さにしたピーマン」(北京オリンピック出場選手になぞらえたヅラがあまりにも卑猥として途中から変更)、『音楽寅さん』「海の日記念スペシャルサマーライブ」(2009年)では「ビートルズ風マッシュルームカットに仕込んだ貝殻」、『灼熱のマンピー!!G★SPOT解禁!!』(2013年)では「中に仕込んだティッシュペーパーをばらまけるヅラ」(2015年『おいしい葡萄の旅』武道館公演でも改良版が登場)、『”キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!?ふざけるな!!』(2019年)ではツアー会場ごとに「そだねー札幌!!&まりもっこりといくら丼」や「マツヤマンピーのG★SPOT&みきゃんとみかん」など各地ゆかりの名物を乗せたヅラ、配信ライブ『皆さん、ありがとうございます!!』(2020年)では「アマビエを乗せたうさ耳」などが挙げられる。
ライブに参加するファンは、「桑田は今回、どんなヅラをかぶってくるんだろう?」と楽しみにしている。
原由子はこの曲のPVが一番楽しかったんだとか。
また、ライブで披露される際には、バックダンサーの衣装や演出もかなり扇情的なものになっている。
2006年の『夢人島』ではローションにまみれるウナギ、2008年の『真夏の大感謝祭』ではスピード社製の競泳水着を着用してお尻の食い込みを直すダンサー、2013年の『灼熱のマンピー!!』では性器を連想させるマツタケとアワビとを模った神輿の合体、2019年の『”キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!?ふざけるな!!』では変態仮面風の男性ダンサーが乱舞し、2020年の無観客配信『Keep Smilin'』ではコロナウイルス対策でマスクをつけたバニーガール、などといった具合である。
桑田のラジオによると同事務所の後輩福山雅治がカラオケでよく歌っているらしく、東日本大震災のチャリティーソング「Let's_try_again」にも福山、ポルノグラフィティ、BEGINの3ユニットのパートでこの曲が登場する。
しかし、これには「悪ふざけが過ぎる」「不謹慎」という批判もある。
(が、真面目に考え抜いた挙句に、そうした不謹慎を敢えてやってみせるのが桑田の真骨頂でもあり、東北地方太平洋沖地震復興支援のために宮城県で同年行われた『宮城ライブ~明日へのマーチ!!~』では、「不謹慎なことはどうしましょう?」「いつも通り桑田がやればいいんじゃないか?」と、客席に一度断った後で、「日々の辛いことを忘れてハジけてもらう『お祭り』」として、客席や視聴者を大いに楽しませている)
ちなみに同年に発売された「あなただけを_〜Summer_Heartbreak〜」はこの曲の2倍以上売れた(113万枚、マンピーは50万枚程度)にもかかわらず、この曲に存在を食われまくっているせいでミリオンヒットの癖に影が薄いという何とも皮肉な扱いを受けている(まあ、サザンにはよくあること)。