「 猫ひろし、猫ひろし、うるせぇ!」「 昇竜拳!」「 にゃー! 」
概要
1977年8月8日生まれ、千葉県市原市出身のお笑い芸人。後述する経緯により、現在はカンボジア国籍である。
出生名は瀧崎邦明。カンボジア国籍取得後の本名はチュマール ヒロシ(クメール語: ឆ្មា ហ៊ីរ៉ូស៊ី)。
WAHAHA本舗所属。
目白大学卒業後、フリーで芸人として活動を始める。最初は二人で漫才をしていたが、ピンでの漫談・ギャグに転向する。
その後トンパチ・プロに所属となり、2001年にプロデビュー。師匠は事務所の代表ハチミツ二郎で、「猫ひろし」という芸名に至るまでは二郎により命名された「タランチュラ」や「ホンダミナコ」「塩ラーメン」などの芸名を名乗っていたが、どれも定着せず1年に30回以上改名するような状態であった。
芸名の由来については、「舘ひろし」の「たち」を同性愛の用語の「タチ」(攻め役)と捉え(※舘ひろし自身は本名が「館廣」であり、特にそれに由来するわけではない)、それに対して受け役を意味するネコとした、という説があるが詳細は不明。本人は単純に動物としての猫が好きだからとも語っている。
二郎によって「東京都港区六本木出身」・「ピエロの父とダンス教室の生徒である母の間に生まれる」・「米ミネソタ州立大学機構 (MnSCU) 秋田校に駅前留学後、目白大学文鳥部卒」などの怪しげな経歴を設定されており、ひたすら一発ギャグを繰り返すというネタも二郎が雛形を考案している。
2000年代後半より番組企画でのチャレンジがきっかけでマラソンを始め、その後もメキメキと成績を伸ばし、芸能活動の傍らアマチュア陸上選手としても活動するようになる。
堀江貴文の勧めもあり、2011年11月9日にカンボジア国籍を取得し、同国代表の陸上選手(マラソン)として翌年のロンドンオリンピックを目指したが果たせず。これは、オリンピック出場を目的とした帰化であることが明らかであり、また活動実績が少なくカンボジアでの居住実態もほぼなかったため、代表としての資格を満たしていないことが問題視されたためである。
なお、カンボジア側からは大歓迎ではないにしろそれなりに受け入れられており(マラソンがカンボジアでは不人気競技であることもあって)大きな論争は起こらなかったという。
その後、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、カンボジアのマラソンの代表選考大会にて優勝し、カンボジア代表の陸上選手として出場。2時間45分55秒で見事完走(139位)。
現在も「カンボジア人の陸上選手」という立場は変わっておらず、2020年に受けたインタビューでは「基本住んで仕事をするのは日本で、大会のある時期にカンボジアに移動している。カンボジアにいるのはだいたい年に3ヶ月くらい」「日本の『永住権』を取得している」と明かしており、「国籍が変わっても人は変わらないと思う。カンボジア人になっても僕は僕だし、前から知っている日本の友達も変わらずつき合ってくれる」と国籍に対する考えを語っている。
私生活では2007年に一般女性と結婚。結婚報告で「猫の飼い主が、見付かりました」とコメントしている。2011年には第一子となる長女が生まれた。