概要
ディスくんとは、ファミリーコンピュータの周辺機器「ディスクシステム」のマスコットキャラクターである。ディスクシステムのソフトパッケージやCMに登場していた。
ディスクシステムが型落ちハードになると、任天堂公式の印刷物からも徐々に姿を消していったが、近年では『スーパーマリオメーカー』のキャラマリオとしてその姿を見せていたり、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズではフィギュア、スピリッツ、建物等として日の目を見ていたりもする。
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』では全ボーナスを獲得すると言う相当に非常に厳しい(特にノーダメージクリア、ベリーハードクリアなど)条件で最後に獲得するフィギュアになる可能性が大だろう。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』のスピリッツバトルではディスクシステムに登場したファイターたちとの戦いとなる。ランクはACE。
容姿
平べったく四角い体に手足と大きな目ついているのが特徴。体の色は黄色で、おそらくディスクシステムのソフトで最もポピュラーだった黄色ディスクをモチーフにしていると考えられる。
ファミマガでの活躍
ゲーム雑誌『ファミリーコンピュータMagazine(通称:ファミマガ)』で連載されていた嵩瀬ひろし氏の漫画『ファミマガジャーナル マンガトピックス』の主人公としてディスくんが活躍していた。
そのため、マスコットとしてよりも漫画のキャラという印象が強い人もいるかもしれない。
ちなみに連載当初の『ぐわぁんばれ○○○○』時代は名前がなく、同誌上で名付け公募キャンペーンが行われたり(結局この時点では決まらず)一時期は「ディスクくん」等と呼ばれていたりもしたが、最終的にしれっといつの間にか「ディスくん」が正式名称となっていた。
なお漫画オリジナルで黒いディスくんもおり、こちらは「ブラック」と呼ばれている。
このブラックは最初期は違法コピーされたディスクという設定であり、当初はゲームソフトの著作権や知的財産権に関連する説明で登場していたものだった(当時、任天堂非正規品の違法コピーのブラックディスクが出回って問題となっていたのである)。
そのため、初期は明確にディスくんと敵対する悪役のような存在であったのだが、その後は関係がうやむやになって腐れ縁のようにディスくんと並んでこの漫画のレギュラーとなり、2人で仲良くゲームで遊んだり関連トピックスについて紹介するなど、ディスくんを「きいろ」と呼ぶなど口は悪いものの基本的に仲良しになっていった(しかし元は違法ディスクのキャラと公式キャラが仲良くするのもどうなのだろうか…)。
また、ディスくんとブラックを導く存在として雲に乗った「ファミコン仙人」が存在し、基本的にこの3人のトリオを中心にしてゲーム業界に関する様々な話題が漫画として描かれていた。
その他
1992年12月22日発売のディスクシステム用ソフト最終作『じゃんけんディスク城』ではディスくんが初のゲーム主人公キャラクターを務めた。
元々はファミマガの公募企画「ディスくんゲーム大賞」(実質第3回ファミマガゲーム大賞)の最優秀作品で、「ディスくんを主役にしたゲーム」という応募テーマが与えられていた。
厳密には伝説の勇者ディスの子孫「イエロー」が本作の主人公であり、蘇った魔王ディスクカイザーに攫われた親友のブラックを助けに行くという物語である。
世界観はゲームオリジナルだが、ブラックの口調が少々悪い等も漫画版を踏襲している。