※ストーリーのネタバレがあります。任務クリア後の閲覧を推奨します。
イベントストーリー
毎年大型アップデート前に開催される夏季イベントで、Ver4.8で開催された。
童話の国「シムランカ」を舞台に、悪龍からこの世界を救う勇者一行の物語。
登場人物
旅人:シムランカの勇者
パイモン:旅人の相棒(シムランカでは精霊扱い)
ニィロウ:森の妖精
ナヴィア:オルビット城の国王
綺良々:長靴を履いた猫又
「悪龍」:シムランカの悪龍
1ページ目
旅人が届いた本を開くと気を失い、見知らぬ場所で目を覚ました。ここでは折り紙でできたカエルやネズミが動き、喋っている。
折り紙でできたネズミの長老アーモンドは、この世界「シムランカ」に伝わる「異世界の勇者とその仲間が、この世界に再び平和をもたらすだろう…」という預言を教える。今この世界は「悪龍」が現れ、この土地の住民の生命維持に必要な「魔水」を提供する酒場も閉まっていた。旅人は帰る方法を探しながら彼らを手伝うことにした。
そんな中、同じく突然この世界に来たニィロウに出会う。ニィロウは妖精の役割を受けており、旅人はニィロウと共に酒場を修理し、ニィロウの魔法で色が欠けた酒場を復活させた。
2ページ目
旅人とニィロウが悪龍の件を解決するためオルビット城へ向かっていると、海上列車で寝ている綺良々を発見した。
城の周りが気になる綺良々と列車に同乗し、綺良々とは城の入り口で別れてオルビット城に入ると、「国王陛下」としてナヴィアが出てきた。
一行は変革を恐れるあまり抵抗する民を説得し、散らばった星を空に戻してギアを回した。
3ページ目
旅人、ニィロウ、ナヴィアの一行が悪竜退治に向かうと、列車のレールが崩れており一行は落下した。
旅人は気を失い、目が覚めるとニィロウの膝の上に居た。そこに居合わせた笠っちが助けてくれた模様。
彼は普段持っていない剣を腰に抱えており、聞くとこの世界に来た時に受け取った「勇者の剣」...つまりシムランカの勇者は旅人ではなく彼だったらしい。
彼と共に悪龍討伐に向かうが、悪龍はかなり怒っており本気で襲い掛かってくる。爆弾で反撃し転機が訪れるが、悪龍の動きに違和感を覚えた笠っちが静止すると彼は悪龍の霧に飲み込まれた。
その霧の中で、彼は悪龍の記憶を見た。「母」に造られた龍は「裏切られ」、この世界の住民からは「嫌われている」... 彼の経験と似た悪龍の記憶に笠っちは共感を覚える。「自分の存在を歴史から消し去りたい」と願う龍に対し、かつてそれを実現した彼はその願いを否定した。
'''''何者も君を定義はできない…'''''
'''''何者も君の心を否定はできない…'''''
'''''さあ、その名を思い出せ——'''''
'''''——ドゥリン'''''
'''''もう大丈夫だ…'''''
笠っちは「悪龍」の本当の名前を呼び、その頭を撫でた。
しかしその瞬間に崖が崩れ、落ちていくドゥリンを笠っちは追って行った。近くで見ていた旅人も落下したが追ってきた綺良々に助けられた。
その後飛んで戻ってきた笠っちに話を聞き、下でその真相を見た。
「悪龍」の正体は今は亡き魔女Mが作った物語で、魔女R(レインドット)が造った現実の「ドゥリン」とは異なる運命を持つ「シムランカのドゥリン」だった。
シムランカで友人を作って幸せに暮らして欲しいという魔女Mの意図とは異なり、シムランカのドゥリンは触ったものが積み木になる呪いを受けていた。体の大きさと呪いからこの地の住民に恐れられ、意図しない破壊から「悪龍」と呼ばれた。
「森の妖精」ニィロウ、「オルビットの国王」ナヴィア、「長靴を履いた猫又」綺良々、そして「シムランカの勇者」兼「ドゥリンの友人」笠っちはドゥリンに祝福を与えた。
笠っちこと放浪者の成長を見た旅人は心の中で彼を本名で呼び、「数多の世界を渡り歩いた旅人」として祝福を与えた。
5人の祝福を受けたドゥリンは小さく呪いのない体の「ちびドゥリン」となった。
一行が外に出ると側にあった街灯が喋り出し、魔女A(アリス)が話しかけてきた。どうやら今回の旅は彼女の仕業によるものらしい。魔女Mが残した「ここの住民にはいつか外に出てもっと広い世界を探索して欲しい」という言葉と、一行の祝福によってちびドゥリンがテイワットに出られる事を言い残し、彼女は去っていった。
おまけページ
すべてが終わったシムランカに、誰の導きか、今までの夏の冒険を共にした仲間達が次々と集う。
その中の一人であるアルベドが笠っちと出会い、シムランカで得た情報をすり合わせた時、そこから2つの事実が浮かび上がる。
1つは、テイワットで果てた真なるドゥリンはいずれ復活するであろうこと。
もう1つは、シムランカという世界そのものがテイワットに対する類感呪術として機能するように作られているということ(つまり、シムランカはテイワットに見立てた藁人形の役割を果たしている)。
シムランカのドゥリンが救われた後、ドラゴンスパインの奥深くに落ちたドゥリンの心臓もほんの僅かずつではあるが活性化してきているという。だがシムランカで悪龍が救われたという事実が出来たことで、真なるドゥリンも世界にとって善きモノとして蘇る可能性を得たということになる。
それを知ってか知らずか、ちびドゥリンは放浪者の導きで外の世界に旅立つ事を決意する。その他の外の世界に出たい者達は綺良々が案内役を務めることでテイワットへと旅立ち、閉じられていた童話の世界は少しずつ変わり始めていく事になる。