MGS3 MPO MGSPWの主人公。ネイキッド・スネークはかつてのコードネーム。
CV:大塚明夫(MGS3 MPO MGSPW)、大塚周夫(MGS4)
※ネタバレ注意!
人物
1935年生まれ。元FOXHOUND総司令官であり、独立武装国家アウターヘブンの首領。本名はジョン。身長180cm(MGSでは192㎝)、体重89kg。ベトナムに於いてLRRP(長距離偵察作戦)に参加し、SOG(スペシャル・オペレーションズ・グループ)、グリーンベレー、ワイルド・ギースで活躍、70回以上のミッションを務めた。その後傭兵として世界各国を回り、神話的存在となる。80年代に様々な地域紛争、民族紛争に参加。その後は軍事教育や、少年兵の社会復帰に尽力する。90年代に入り、ハイテク非正規特殊部隊FOXHOUNDの初代作戦総司令官として任命され、国内に呼び戻される。
作中での活躍
MGS3
当時29歳。FOXHOUNDの前身であるFOX部隊に所属するCIA工作員「ネイキッド・スネーク」として登場。ソ連へ亡命した師であり伝説の兵士である「ザ・ボス」を任務の為やむなく殺害、以降ボスの座を受け継ぎ、ザ・ボスを超える者として「ビッグボス」の称号を得た。
作戦中に捕虜となった際、EVAをかばうためオセロット少佐(後のリボルバー・オセロット)に体当たりし、暴発した彼の拳銃によって右目を失っている。 有毒な生物でも手当たり次第に食べたり(その際「食ったらうまいかもしれないだろ?」と発言しパラメディックを呆れさせた)、通信の会話では天然ボケのような言動も見せている。他にもEVAの胸元に目を奪われたり、ワニキャップで仲間の反応を期待したり、目立つ迷彩でザ・ボスをあきれさせたりとお茶目な一面もある。
なお、軍事兵器や銃器への知識の造詣は深いが、科学的な知識には疎く、分かったふりをしたり、そっぽを向いたりすることも。
ヒカリダケを食べてバッテリーが回復したと喜んだりしたこともある。
普段は映画を見るような性格ではないが、007は知っている(パラメディックとの会話から007は苦手なようだ)。
右目を失いながらも、EVAの協力でなんとか任務遂行に成功。全面核戦争の脅威から世界を救った。作戦終了後、自分の元から消えたEVAの残したカセットテープからスネークイーター作戦の真実を知ることとなる。
ザ・ボスを抹殺しなければならなかったことにはやりきれない思いがあり、本作戦の真意を知ったことで、CIA長官との握手を拒否した。
その後、オオアマナの花を携え彼女の墓標へ向かい、無言の敬礼とともに静かに涙を流した。
MPO
MGS3のときとは違い、そこまで天然ボケではなくなった。
スネークイーター作戦終了後ビッグボスの称号を捨てFOX部隊を除隊していたが、ジーン率いる現FOX部隊から「賢者の遺産」の在処の行方を知る人物とされ、コロンビアのサンヒエロニモ半島へ拉致監禁される。牢屋の相部屋にはグリーンベレー隊員のロイ・キャンベルが監禁されており、彼の仕組んだダクトから脱獄した。
脱獄後は元FOX部隊の医療係パラメディック・武器装備担当であったシギントと通信し、ゼロ少佐がCIAに捕らえられたという事とサンヒエロニモ半島メタルギア強奪事件の首謀者がビッグボス自身だとされている事を知る。ロイ・キャンベルの協力と現地のソ連兵を説得して仲間とし事件解決に導くことで、身の潔白を証明した。
MGSPW
サンヒエロニモ半島事件から4年後の1974年、コロンビアでMSF(国境なき軍隊) を組織し率いていたところ、コスタリカ平和大学のガルベス教授と生徒のパスから、軍を持たないコスタリカに侵入してきている謎の武装集団を撤退させてほしいという依頼を受け、カズヒラ・ミラー以下MSF隊員と共に事件の解決に向かう。
ドラマCD「平和とカズヒラのブルース」では、ミラーとの出会いが描かれている。
ダンボールについてミラー相手に熱く語っており、MSFの研究開発班がダンボール戦車を開発した際には、「作った奴に直接、礼を言いたい!」とまで言っている。
わずかだが、茶目っ気が戻っている。
MGSGZ
パスの生存を知り、チコとパスの救出のためにキューバ南端の収容所に単独潜入することになる。
MG
特殊部隊FOXHOUND総司令官として登場。無線により主人公のソリッド・スネークのサポートを行う。「アウターヘブン」を調査するためフォックスを、その後スネークを派遣する。しかし、最後には「アウターヘブン」の統率者が彼自身であった事が判明、スネークを送り込んだのも情報攪乱が目的だった。しかし、新米兵であるソリッド・スネークが活躍する事は予期しておらず、「アウターヘブン」の崩壊を許してしまう。
最終局面で「お前はやりすぎた、やりすぎたのだ」と叫んで戦いを挑んでくる。戦いの末スネークに敗れ、一時行方不明となるがエンディング後に「また会おう」という言葉を残していた。
MG2
アウターヘブンでのスネークとの戦いで瀕死の重傷を負っていたが、両手、両足、右目、右耳を失いマッドナー博士の治療によりサイボーグとなっており、作中では「もはや人間の体ではなくなった」という記述が見られた。中東に独立武装要塞ザンジバーランドを築き、アウターヘブンにいた有能な兵士達を何人か救出し、再び仲間に引き込んでいた。OILIXを開発したキオ・マルフ博士を拉致し、世界に対して軍事的、経済的に優位に立とうとした。最終局面では、メタルギアとの戦いで傷つき装備も失ったスネークの前に出現し、追撃するが、即席の火炎放射器を作り上げたスネークに再び敗北、ついに命を絶たれる。
MGS
回収され保管されている遺体から採取された細胞の研究により多くのソルジャー遺伝子が発見され、 遺伝子治療により次世代特殊部隊隊員に組み込まれていった。
次世代特殊部隊の隊員はこの事からゲノム兵の別名を持つようになった。
シャドー・モセス島で反乱を起こしたリキッド・スネーク率いるフォックスハウンドのゲノム兵の遺伝子治療のために遺体の引渡しの請求が行われた。
これは後に別の目的があった事が分かった。
MGS4
すでに死亡したと思われていたが、ビッグボスの英雄性を「愛国者達」の象徴に据えようとするゼロ少佐(デイビット・オウ)によりナノマシンで人工的な脳死状態にさせられ、その体を保存されていた。ビッグ・ママを名乗って活動していたEVA率いるレジスタンスの手でその身体は奪還されたが、最後には炎の中に投じられ、リキッド・オセロットによってとどめを刺される事となった。
遺体はポッターズフィールドのザ・ボスの墓の隣に葬られた。
しかし、この時の遺体はソリダス・スネークの遺体と摩り替えたダミーであり、本人はこの時点でまだ生きていた。欠損した箇所はリキッド・スネークとソリダス・スネークの遺体によって補われ、J・Dの崩壊によってナノマシンの活動が停止したことで蘇生に成功。変異型FOXDIEの拡散を止めるために自殺を図ったソリッド・スネークの前にゼロとともに現れ、真実と新型FOXDIEが変異型を駆逐したことを伝えた。
そして同じく生きていたゼロの生命維持装置を停止した後、
「戦うことをやめ、蛇(スネーク)としてではなく人間(デイビッド)として生きろ。その体も心もお前のものだ」
と告げ、ザ・ボスの墓石に寄りかかり「蛇はもういらない」と語り、葉巻を口にした後ソリッド・スネークのもつFOXDIEによって静かに息を引き取った。享年79歳。