無堂(五等分の花嫁)
むどう
CV:斉藤次郎
人物
スキンヘッドにリッチな口髭と顎髭を生やした老人のような見た目の男性。上杉風太郎曰く、「上下反対にしても顔になりそうなおっさん」。
原作では姓のみ判明していたが、アニメでは映画にて無堂の特別教室のポスターが映ったワンカットにて名が「仁之介」であることが明かされた。原作では彼の名がわかる描写はないため、映画制作側のオリジナル設定、或いは原作者から渡された裏設定である可能性がある。
有名な講師であり、五月も彼の講習に参加していた。
五つ子に対して何やら不思議な感情を抱いているようだが…
※ここから先、物語における重大なネタバレあり
実態
実は彼こそが、零奈の元夫にして中野五つ子の実の父親である。
学生時代の零奈は彼の教え子であり、後に彼女と同じ学校に勤務した時の教え子に上杉勇也、中野マルオ、下田がいる。
結婚までの経緯は不明だが職場恋愛から発展したと考えられる。
全国を回っており、特別講師として赤谷学院(下田が勤務している塾)に訪れた際、五月と対面。その後テレビで一花が出演しているCMを見たことがきっかけで文化祭のタイミングにあわせて旭高校を訪れ、五月に真実を伝える。
一見穏やかな物腰で、五つ子を捨てた事を頭を激しく打ち付けて血を流す程に「後悔している」と語るが、その本質は、
- 言葉こそ飾っているが、零奈を思い浮かべると言う理由で五月の教師への道を止めさせようとしており、五月自身の意志を尊重していない。
- 親子の絆には血の繋がりが必要という考え方を持っており(映画では省かれている)、自分が育てていないにもかかわらず、マルオを父親に相応しくないと嘯く。
- 五月を見分けられなかった事や自身の発言が認められなかった際に全く反省せず相手を否定しようとする。
- そもそも発言の全てに零奈に対する謝罪は一切無い。
等、自己中心的かつ傲慢な性格。
当然、零奈を慕っていた勇也、マルオ、下田には完全に敵視されている。
五つ子が不審な感情を抱いた際にする目つきを彼もしており、四葉に至っては意図した描写かは定かではないが同じ構図(泣く、食べ物で機嫌を取る、逃げる等)で描かれており、否が応でも彼女らとの血の繋がりがある事は窺えるが、上記の対応と合わせて、擁護しようの無い父親の風上にも置けない男であると言える。
なによりも、元妻の妊娠が発覚した途端責任を取らず蒸発している以上、五月の進路に口出ししたり責任を持って中野姉妹達を継父として(娘達と交流する機会が少な過ぎたのは否定できないとはいえ)養っていたマルオを批判したりする権利は彼にはないと断言してもいいだろう。
最終的には五月から最後まで零奈への謝罪の言葉が無かった事を非難されると同時に「貴方の罪滅ぼしの道具にはなりません」と絶縁宣言され、舌打ちをしながらその場から逃げるように立ち去った。