概要
サンガリアは大阪発祥の飲料メーカーである。UCC上島珈琲に続いて缶コーヒーを製造販売したとされ、以降缶ジュース製造販売にも参入した。
社名の由来は杜甫の漢詩「国破れて山河在り」、実際TVCMも「国破れてサンガリア」ナレーション入りが存在する。
TVCMは昭和時代にお笑い/お色気を含むB級路線を走り、特徴的な「イチ、ニィ、サンガリア」CMソングを流したことで知名度は上がった。関西電気保安協会/ホテルニューアワジ同様、普通に言えない(メロディーがつく)関西人を量産し、さらに近鉄特急で結ばれている名古屋にも波及した(笑)。
もう一つの特徴は変わった飲料が多いこと!ボケツッコミの本場関西では顧客に突っ込みを受けるものが人気を博す土壌があるからかもしれない。
赤井英和が考案したみっくちゅじゅーちゅもそのひとつであるが、これは関西では当たり前に売られていたミックスジュース専門店(フレッシュジュースの牛乳割り)を商品化したものである。
同社は一時期関西弁を発する自販機も関西/中部/北陸などで展開していた。その関西愛は阪神タイガース選手CM起用にも表れた。
実は途轍もない開発力と技術力を持った変態企業でもあり、おどけたCMや遊び心に溢れた商品は表向きの姿に過ぎず、非常に多くの、飲料関係の特許を持っている。代表的な開発品に、世界初の缶入り緑茶飲料、国内初の耐熱ペットボトルと保温緑茶、世界初の冷凍対応ペットボトル、炭酸飲料に適したペットボトルなどがあり、緑茶飲料、コーヒー飲料に関してもいくつもの特許技術がある。