データ
第15話「青い狐火の女」に登場。
概要
出身地は、栃木県の那須岳で、9本の尻尾を持つ狐の怪獣。伝説の妖怪「九尾の狐」の正体とされている(推定年齢3000歳以上)。史実の九尾の狐のように九本の尻尾が直接生えているわけではなく、太くて長い一本の尻尾から残りの8本が枝状に生えているという特異な形状をしている。
頭の5本の角から透明シャワーを放ち自らの姿を消して行動する。口からは狐火「レッドバーン」を放ち周辺地域を荒らしまわっていた。
ZATのスプレー作戦で体に色を付けられ姿を現したが、仮に体に色がついてもある程度なら透明化することができる。また狐の怪獣だけに身軽でボクサーのようなフットワークで行動することもできる。伝説の妖狐同様に妖力を持っているのか定かではないが、飛行能力や瞬間移動能力を有している。
主食は家畜で、一口で牛20頭をぺろりと平らげる他、人間が大好物。口からは酷い悪臭がする(殺生石の毒ガスと思われる)。
4年前、少女カオル(演:本郷淳子)の目の前で母親を「レッドバーン」で焼き殺した張本人。この噂がねじ曲がって村人たちに伝わり、「カオルに狐が憑いている」と誤解され迫害されることとなった。そして4年後、麓の住民たちの住居を狐火で焼き払い被害をもたらしていた。カオルの仕業だと誤解した村人たちは彼女を追い掛けた末にミエゴンと遭遇し、狐火によって焼き払われてしまった。
その後、狐火を使って那須ロープウェイを襲撃。逃走中だったカオルはロープウェイに取り残され絶体絶命の危機に陥るが、天国の母親の励ましにより立ち直り、ウルトラマンタロウによって救出される。そしてついにタロウとミエゴンの決戦となる。
自慢の狐火をタロウバリヤーで押し戻され、何とかバリアを破ろうと詰め寄ったがバリアをいきなり解除され転びそうになったところにスワローキックを後頭部に喰らいふらふらになるがそれでも狐火を吐き続けており、そのままうつぶせに倒れこんだために自分の狐火が体に引火してしまい自爆した。。カオルの母の命を奪った狐火で自分自身まで焼き払ってしまったのは皮肉としか言いようがない。
*****余談
この回に登場したカオルの母親役は前作『ウルトラマンA』に登場した美川のり子役の西恵子がゲスト出演している。
鳴き声はザザーンの流用。
本エピソードの全体の流れなどは、初代第30話(伝説怪獣ウー初登場回)と似通っており、その回のオマージュと思われる。
しかし、初代の時のゲストキャラの少女・ゆきと違ってカオルはちゃんと最後まで生存し、地元の少年達からの謝罪も受けてほんの少しのお返しをした末に、和解するという救いのある締め括りとなっている。
関連タグ
ウルトラマン ウルトラマンタロウ ウルトラ怪獣 妖怪 九尾の狐
パニック(神話怪人):同じく罪の無い子供が一般市民に迫害される原因を作った怪人。しかしこちらは一般市民を洗脳しているのでミエゴンよりタチが悪い。