概要
稀に1個の鶏卵の中に2個の卵黄(黄身)が入っていることがあるが、これを「二黄卵(におうらん)」と呼ぶ。俗に「双子の卵」や「双子卵」とも呼ばれる。
通常の卵と比較すると、縦長で重い。また鶏卵だけではなく、うずらの卵などでも発生する。
以前は出荷前の選別作業の際に二黄卵は取り除かれていた為、スーパーマーケットなどで市販されている卵に二黄卵が入っていることは滅多になかった。現在でも頻繁に入っているものでもない為、もし見付けたらラッキーだと言って構わないであろう。日常生活の中で小さな幸せを感じずにはいられない。
二黄卵を産むのは、ほぼ産卵し始めたばかりの若鶏のみである。まだ排卵周期が定まりきっていない為であり、飼育環境にもよるが、十数個に1個程度の割合で二黄卵は産まれるらしい。しかし、じきに排卵周期は定まってくる為、ほとんど産まれなくなる。
なお、鶏卵のサイズは親鳥の年齢が若いほど小さい傾向があり、同時期に生まれた親鳥ごとに区分けされているような状況であれば、大きさも重さも飛び抜けて違う二黄卵は容易に識別が可能である。
以上のことを踏まえると、二黄卵を狙うなら、やや大きめのサイズの卵を購入するのが良さそうである。
鶏に関しては、二黄卵を産む割合の高い品種や、割合を高める飼育法も研究されている。
関連イラスト
実際の二黄卵